御心でしたら

御心でしたら

「ひとしずく」ーーひと昔編 人は、簡単に苛立ち忍耐を切らす 神に対してさえ苛立つ 神であるあなたがいるのに あなたはどうしてこんなことが起こるのを許されるのかと。 しかし、神は人が苛立つからといって思いを変えられるだろうか? 人が忍耐を切らして怒りを爆発するのを恐れて その願いを聞いてやらなければならないと思われるだろうか? 全てを知らないのは私たちであって、神ではない ヨブが、試練を通過していた時 「神よあなたには目がないのか、耳がないのか、 わたしがそんなに悪くないのを知らないのか」と叫んだ...
最後の日

最後の日

「ひとしずく」ーーひと昔編  イギリスの作家エドワード・ブルワー・リットン(Edward Bulwer-Lytton)が1834年 に発表した歴史小説に「ポンペイ最後の日」というのがあります。西暦七九年の火山 の爆発により火山灰に埋もれて消滅したローマ帝国の町ポンペイを舞台に、様々な人間たちの姿が描かれたものです。...
全てを捧げてくれた愛

全てを捧げてくれた愛

「ひとしずく」ーーひと昔編 森林 組合のNさんからこう言われました。「普通ここでは、杉以外の木を取り寄せないのだけれど、どうしても引き取ってくれとお願いされた杉以外の木を駐車場の隅に置いておきました。切ってみて下さい。外側は腐っているけど中身はまだ固いですよ」と。  息子と私は、先回、丸太切りに来た時に、もうその新しい木材に気がついていました。しかし直径が60センチー80センチもある大きな根株で、切るにも大変そうだったので、...
自己のイメージ崇拝

自己のイメージ崇拝

「ひとしずく」ーーひと昔編   先日久しぶりに、Sさんに会いました。彼はプロテスタントの長教派の組織の上に立つ人です。彼は近年、あらゆる宗教の根底に流れている、聖書の真理について研究をしています。その結果として、彼は、表面の教義の違いに捕われるのではなく、その根底に流れる共通している部分に気づくことの大切さを説いているのです。  その研究自体、とても興味深いのですが、Sさんがその時話して下さったお話の中でとても興味深かったもう一つのことは、彼が「クリスチャンの持っている独善は偶像礼拝以上にひどい罪だ」ということでした。...
真に不動なるもの

真に不動なるもの

 昨夜、静岡の友人の家に泊めてもらい、朝、海岸を散歩しました。  ちょうど水平線から太陽が昇るところで、その光が海面に反射してとてもきれいでした。また別の方角に目をやれば、オレンジ色の朝陽を受けた富士山がそびえています。堂々としたその姿は、やはり威厳があると思いました。 しかし、この美しく穏やかにそびえ立つ富士山も、専門家らは、噴火の可能性を語っています。 目の前に広がる美しい海にしても、いつ様相を変え、津波として襲ってくるかわかりません。  ...