神の作品として

「ひとしずく」ーーひと昔編 絵であれ、彫刻であれ作品を見て、その作者がすぐそばにいるのに、普通、その作品をけなすことはしません。批判するとしても、慎重に評価しようとします。時間と心を込めて造り上げた作品ですから、私たちは、それに対して敬意を表します。  しかし、「自分」についてはどうでしょう?それについて私たちは、容赦のない批判と愚痴をこぼすことがあります。  大抵の人は、「僕って何てダメな人間なんだ」とか「私はどうしようもない存在だ、いないほうがマシだ」とか、いう台詞を吐いてしまったことがあるのではないでしょうか。...