神の作品として

「ひとしずく」ーーひと昔編 絵であれ、彫刻であれ作品を見て、その作者がすぐそばにいるのに、普通、その作品をけなすことはしません。批判するとしても、慎重に評価しようとします。時間と心を込めて造り上げた作品ですから、私たちは、それに対して敬意を表します。  しかし、「自分」についてはどうでしょう?それについて私たちは、容赦のない批判と愚痴をこぼすことがあります。  大抵の人は、「僕って何てダメな人間なんだ」とか「私はどうしようもない存在だ、いないほうがマシだ」とか、いう台詞を吐いてしまったことがあるのではないでしょうか。...

神が賜物をお与えになったのは?  

「ひとしずく」ーーひと昔編 容姿の美しい人、才能のある人は、たとえばテレビや映画スターは、華やかで幸せそうに見えるけれど、本当はとても大変な人生を歩んでいるのではないかと思う時があります。有名人には自殺者、また薬物中毒になったりする人が多いように思えます。美貌と才能と、富と人々の注目を手中に収めているというのに、他に何の不服があるというのだろう?と思う人もいるのではないかと思いますが、私は何となく、彼らの気持ちが分かるような気がします。...

不安な時代のための指針  

「ひとしずく」ーーひと昔編  「一体、この世界はどうなるんでしょうね。不安で眠れない時もあるんです」 と、言う人に出会いました。  この方ばかりでなく、今、世界で起っている出来事を見て、正直な気持ちを言うなら、普通は、皆、同じようなことを言うのではないでしょうか。  放射能、地震、洪水、土砂崩れ、異常気象、疫病、犯罪、経済崩壊…どこを向いても、以前とは非常に異なった状態に、恐怖と不安を抱いても無理もないことだと思います。...

正直トーク

「ひとしずく」ーーひと昔編 今日は、長いドライブの間、助手席に座っている娘のEと話をしました。  東京で一人暮らしをしているEが、たまたま休暇がとれたということで、数日前に秋田に遊びに来ていましたが、今日は東京に帰るので、ちょうどバブルクラスに東京に出発する私と、ドライブしながら:東京へ向っていたのでした。 Eとは久しぶりにゆっくりと話をする機会を持ちました。Eは何でも心にあることを正直に話してくるタイプです。そのため、会話は、よく深い話になります。  私は、あれやこれについてどう思っているか、率直に彼女から意見を聞き出します。...

村の堰 

「ひとしずく」ーーひと昔編 先日、自治会長さんがボランティアに来てくださった学生達に、私たちの村についての興味深い歴史を話して下さり、特に私は、「堰」の話を興味深く聞かせて頂きました。  この地域の田んぼを潤し、冬は流雪溝となる、この村の堰を、私は宝だと思っています。...