天国は彼らのもの

天国は彼らのもの (2011年7月配信 ひとしずく521) 「封建城外要塞のために廃したる古き天然の川跡あり。これは数百年間河川 を虐待して天然に背きたる跡なれば、先ずこれを復するの順法に出ざるべからず」 これは林竹二氏の書いた「田中正造の生涯」に引用されていた田中正造の言 葉です。私はその本の中で林氏が指摘していることから、現代に生きる私達にも学べるものが多くあると思いました。 徳川幕府の時代、関東周辺領土の保護のために、東京湾に流れ込んでいた利...

過去から学ぶ

過去から学ぶ (2011年7月配信 ひとしずく516)  ひとしずく516-過去から学ぶ  わが国の公害事件の中でも、特に有名な足尾鉱毒事件。栃木県出身で県会議員や衆議院議員を務めた田中正造は、この足尾銅山の鉱毒問題 に生涯をかけて取り組 んでいました。古河鉱業、および県、政府は、遊水池を設置することで、鉱毒を受け止め、逆流する利根川の水もまたその遊水池で受け止 めて、洪水の被害を少なくすることもできるだろうという案を出し、それが実行されました。しかし、それは真の問題解決にはなりません でした。 ...

近代文明という箱

近代文明という箱 (2011年6月配信 ひとしずく476) 高速バスで東京に来て、満員電車に乗りました。昨日、被災地の避難所で知り合った人達との和やかな会話がまだ記憶に残っ ている時に、人で 一杯の電車に、一言の会話もなされない中、皆じっとだまって立っているのを見て、これが進んだ豊かな文明なのかと考えてしまいました。かえって東京の人た ちの方が避難所の人たちより、ずっと不幸せで悲しい顔をしているように見えました。こんなにも大勢の人々が、狭い箱の中に詰め込まれ、言 葉を一言でも発す...