霊に生きる

八月二十日 霊に生きる (二〇一二年八月 ひとしずく九一五)

主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。(創世記二章七節)

神の命が吹き入れられて、人は、生きたものとなった。つまり、人は神の命の息が吹き込まれるまでは、生きたものとなることはなかった。神様は無から有を造られる方。

何もないところに星と太陽と月を造りそれを天体にかけられた。

そして地球を美しく造られ、生き物をそこに棲まわせた。神様は、何でもおできになる。

そうでなければ神様ではない。神様には、時間も原料も必要ない。

「無から有を呼び出される神」であられる(ローマ四章十七節)。

神様が御声をかけられるなら、その通りになる。

「光あれ、するとそのようになった」(創世記一章三節)。

だから神様が人を造られた時、その原料として土さえなくても造ることができた。

しかし、神様はわざと土のちりから人間の体を造る理由をお持ちだった。体はやがて土に返るが、しかし人は、土ではないことを教えるためではなかったかと思う。神様が造られた世界はすべて美しかった。

そして神様はことごとくご自分の造られたものを良しとされた。だから神様が「人を造られた」時、それは良かったのだ。神様が「良い」と見られたのだから、とても良かったに違いない。

神が造ったすべての物を見られたところ、それは、はなはだ良かった。(創世記一章三一節)

しかし、それでも十分ではなかった。それには命が吹き込まれる必要があり、生きたものとなる必要があった。人も、土や粘土をこねて自分の姿に似せた像を造る事ができるし、また木を彫って動物の像を造ることができる。しかし、人はそれが生きて動くものとなるように、いのちの息を吹き込んで、それを生きたものにすることはできない。

 せいぜい神様が造られたものをコピーするか、命をあれこれいじくり回すことだけで、何かを造るとしてもロボット程度だろう。

<今では、科学万能だと主張する人達がいるが、どんな優れたエー・アイ技術を駆使したロボット、あるいはトランスヒューマンであっても、できないことがある。それは神の第一のいましめである、「神を心をつくし、思いをつくし、力をつくし、精神をつくして主である神を愛すること」。これはできない。神は人に、心を与え、人から愛してほしいと願っているのだから。

 神が最も大切であり、第一のいましめであると言っておられることを、それらはできない、なぜなら、それらのエー・アイ・ロボットに向けて言っておられるのではなく、人に向けて言っておられ、天地の創造主なる神は私達、人間と交わり、私達人間の中に住まわれたいのだから!

 いくら真似しよう思っても、神の霊はロボットの中に宿りたいと言っておられない。神様が住まうと言われた私達を御自身の宮とされたいのです。神をロボット、あるいはトランスヒューマンは欺くとはできない。

 せいぜいそれらに取り憑いて、操るのは、神ではなく、悪霊どもだろう。>

 イエスは答えられた、「第一のいましめはこれである、『イスラエルよ、聞け。主なるわたしたちの神は、ただひとりの主である。 心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。 (マルコ十二章二九、三〇節)

 イエスは彼に答えて言われた、「もしだれでもわたしを愛するならば、わたしの言葉を守るであろう。そして、わたしの父はその人を愛し、また、わたしたちはその人のところに行って、その人と一緒に住むであろう。 (ヨハネ十四章二三節)

 あなたがたは神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか。 (第一コリント三章十六節)

…わたしたちが見たもの、聞いたものを、あなたがたにも告げ知らせる。それは、あなたがたも、わたしたちの交わりにあずかるようになるためである。わたしたちの交わりとは、父ならびに御子イエス・キリストとの交わりのことである。 これを書きおくるのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるためである。 (第一ヨハネ一章三~四節)

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