神の御言葉 第三部

五月二九日 神の御言葉 第三部 (二〇一三年 ひとしずく一二三〇)

□ 神経質で感情の起伏の激しいある女性が、世界的に有名な医師ホー ワード・A・ケリー博士を訪ねた。この女性は、この世の煩いのために、肉体ばかりか理性までも危機にさらされていたのだ。自分の症状を医者に 話した彼女は、与えられた処方せんにびっくりしてしまった。

「奥さん、あなたに必要なのは、もっと聖書を読むことです!」 

途方に暮れた女性は言った、 「でも、先生‥‥」  「さあ、帰って、一日一時間、聖書を読むようにしなさい。そして、一ケ月たったら、また戻ってきなさい。」

高名なる医者は権威をもって優しくそう繰り返した。

 最初の内は、女性は怒りっぽくなりがちだった。ところが、彼女は、 自分が日々神の御言葉を読むのをおろそかにしていたこと、そして、以前には 「いと高き者の陰」に宿り、主と共に過ごす時間を取っていたのに、それをしなくなっていたことを思い、良心の痛みを感じた。

そこで、神と神の御言葉とに立ち返ると、忘れてしまっていた救いの喜びが戻って来たのだった。一ケ月後、もう一度 医者のところに行った彼女に、医者は言った。

「あなたは医者の言うことをよく聞く患者さんだったようですね。今、他に薬が何かいると思いますか?」 

「いいえ、先生、私、まるで別人のように感じます。でも、私に聖書を読むことが必要だと、どうしてわかったのです か?」 

すると医者は、至るところにあれこれ書き込んである、自分の読み古された聖書を手に取り、こう言った。

「もし私が神の御言葉を毎日読むことをしなかったら、私は自分の喜びを失ってしまうばかりか、力の源も失い、医者 としての技術も失うことでしょう‥‥あなたに必要だったのは、あなたの心に働きかけて、 平安と力とを与えてくれるものだったわけです。私の与える処方せんは、試してみるなら奇跡をなすのです!」

 

□ 戦争が始まる数年前、ポーランド東部のある小さな集落に住む一人 の人が、自分の宿の泊まり客から一冊の聖書を受け取った。彼はその聖書を読み、クリスチャンとなり、その聖書を他の人に回した。そして、その 一冊の聖書を通して、さらに二〇〇人が信者となった。

 その同じ人が一九四〇年の夏に町を訪れた時、その村人達はただ単に 聖書の章だけではなく、聖書の色々な書をすっかり暗記していることを知った。マタイとルカ、それに創世記を半分知っていた者が十三人いた。詩篇をすべて暗記してしまっていた人も一人いた。そして、村人全員を合わせるなら、事実上、聖書全部を暗記していたことになる。家族から家族へと回 され、日曜日には集会に持ち出されて、その古い聖書はすっかり使い古されてしまい、その文字はほとんど判読できないほどだったと言う。

□ 御言葉の持つ七つの不思議

 1.その構成の不思議--それがどうやって一つにまとめられたかは 歴史の神秘の一つ

 2.その統一性の不思議--66の書が合わさったものなのに、しか も一冊の本

 3.その年代の不思議--あらゆる書物の中でも最古のもの

 4.その販売部数の不思議--どの本をも凌ぐベストセラー

 5.その人の興味を引き起こす力の不思議--世界で唯一の、あらゆる階級の人々によって読まれている本 

6.その言葉づかいの不思議--おもに教養のない人々によって書かれているにもかかわらず、文学的観点から見ても 最高の水準

 7.その保存の不思議--あらゆる本の中でも一番憎まれてきたにも かかわらず、なお存在している。 「われらの神の言葉は永遠に堅く立つ。」

□ 御言葉を行う者こそ、御言葉を最もよく聞く者である。

人を生かすものは霊であって、肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、また命であ る。(ヨハネ六章六三節)

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