祭りの日に

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2023年5月22日
五月二二日 祭りの日に (二〇一四年 ひとしずく一五四七) 

 昨日の朝、東京に向けて村を出る時、何軒かの家の前にはお祭りのための飾りつけや、提灯 がつり下げられていました。過疎化が進んで、めっきり寂しくなったこの村で、どうにかして祭りぐらいは盛り上げたいという皆の気持ちが現れているように思えました。

 「御神輿担がないか」と尋ねてきた村の人たちの三人に、私は断らなければなりませんでし た。冬には誰も神社の屋根の雪下ろしをする人がいなくて、危険を冒して雪下ろしをしましたが、その神社のお祭りに参加しないということ は、きっと村人たちのほとんどは理解できないことだろうと思いました。しかし私は、やはり神社に祀られている神を信じているわけではないし、自分の信仰を表明したいと思いました。私はただ「信仰が違うので」と答えただけでしたが、それは別の神 を信じている人がそばにいるという事実を彼らに示していることに なります。そして、それはさらに説明を求める人に証しをするチャンスとなりますし、そういった主の愛を伝える機会を狭めないということになると思いました。

 どちらにしても私は、聖書クラスのために東京へ出発しなければならなかったので、お祭りに参加することはできませんでした。息子も自分で祈ってみて、やはりお神輿は担がないということに決めました。近所の人たちには、いずれこのことに関して証しすることになると思います。

 ところで、昨日は那須で「アースデー」というフェステバルがあって、去年、私はいつも親しくして頂いているKさんとそのフェスティバルに参加して、証しをしました。今年も、 Kさんはそのフェスティ バルに参加されるようだったので、私もまずは東京に行く途中、那須に立ち寄り参加したいといと思っていました。しかし、残念ながらそこに到着した時には、 もう屋台も片付け始められていて、Kさんも帰ってしまわれた後でした。しかし天気は良く、まだ野外ステージでは、歌が歌われて いました。とてもなごやかな雰囲気が会場に漂っていて、私はそこでKさんと一緒に配ろうと思っていたトラクトを一人でたくさん配ることができました。それ は、被災地で愛する人たちを失った人たちのために作成した「いのちのえほん」と原発施設を建設中の下北半島大間町に行く時に作成した「旅」というトラクト でした。皆、喜んでそれを受け取ってくれました。

このフェスティバルは神社のお祭りとは違いますが、どちらにして もイエス様に関するお祭りではありません。神社のお祭りや、こうしたフェスティバルで、皆、楽しそうにしているのを、イエス様はどのように見ておられるのだろう、と思いました。 そして、聖書の中で、仮庵のお祭りの日にイエス様が叫んで言われた言葉を思い出していました。

祭の終りの大事な日に、イエスは立って、叫んで言われた、「だれでもかわく者は、わたしのところにきて飲むがよい。わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その腹から生ける水が川となって流れ出るであろう」。(ヨハネ七章三七、三八節)

これは、イエス様を信じる人々が受けようとしている御霊をさして言われたのでした。

現代においてお祭りは、神社のお祭りでさえも、もしかしたらそれに関わる多くの人にとって、それほど信仰心があるからというわけではなく、ただ皆で集まって、騒いで踊って、お神輿を担いで、美味しい物を食べたり飲んだりして楽しくやろう、といった感じのものなのでしょう。辛いことも、仕事も忘れて、ただ楽しくしたいというのは、誰もが持っている欲求で、そういったひと時は必要なことだと思います。しかし、もっと神様が私たちに与えたいと思われている幸せは、お酒より も、踊りと歌よりも、もっともっと、心も体も満たすことのできる主の愛の御霊なのです。それは一日や二日だけでは終わらない、永遠に続く幸せです。

イエス様は、お祭りに集まった人たちに、そのことをどれだけ知ってほしいと思ったことでしょうか。そして今も、その思いは変わらないはずです。 この主の気持ちを考えると、すでにその祝福に与り、先に召された者として、もっと忠実に使 命を果たしていかなければ、と思うのです。どうか主が助けてくださいますように。

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