「ひとしずく」ーひと昔編
複雑な人間関係、仕事、病気、また将来への不安など、私たちには数え切れないほどの心配事、悩み事があります。しかし、そういう時、私たちはただ主に向きなおり、自分で抱え込んでいるものを手放して、こう言えばいいのです。
「主よ、あなたにお返しします。あなたにお任せします。あなたが私を愛しておられることを知っていますし、最善のことをなしてくださると信頼します」と。
すると、不思議と心に平安が宿るのです。
物事は、自分が必死に求めていた通りになるわけでもなく、また現状が変わるわけでもなく、むしろ自分が願っていたのとは全く反対の結果になったとしても、主が自分に御手を置いていて下さり、主が業をなそうとしておられるのだとわかると、神様が最善をしてくださるという平安が持てるのです。
主の御声に従う時はたいていそうです。主に従うのは、自分にとって損のように思えたり、面倒で無駄なことのように思えることもあります。しかし、自分の最善を尽くして、主に従うということができたのであれば、全てのことは必ず益となると信頼できるのです。
天地の創造者であり、また知恵ある方の導きに従おうとした人の心を、主は見ておられます。自分は正しく主から聞けていないかもしれません。しかし、主の最善を求めているなら、主は、私たちの思いを修正するために引き続き働きかけて、語りかけて下さると思います。そして、私たちの、主を求める心を顧みてくださると信じます。
だから、今、心配事に対して、何でも分析しようとしてしまう疲れた頭と思いを静めて、全てを主に委ねましょう。そして、主の御声に耳を傾けましょう。
箱船を造ったノアのように、自分が全く予想もできなかった主のご計画に、静かに耳を傾ける心を主に願い求めましょう。
あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、主はそれをなしとげ、・・・
詩篇三七篇五節
あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされない。
詩篇五五篇二二節
わたしは信じます、生ける者の地でわたしは主の恵みを見ることを。主を待ち望め、強く、かつ雄々しくあれ。主を待ち望め。
詩篇二七篇十三、十四節