子供の目を通して

子供の目を通して ―著者不詳 レストランに入ると、子供連れは私たちだけでした。エリックを乳幼児用ハイチェアーに座らせた時には、誰もが静かに食事をしていて、話し声さえ静かでした。 すると突然、エリックが笑い出して、「ハーイ!」と言ったのです。幼くぽっちゃりしたその手で、ハイチェアーのテーブルを叩きながら。エリックの目は輝いていて、口を大きく開けて笑っていました。本当に楽しそうにくすくす笑っているのです。 周りを見回すと、ボロボロの汚らしいコートを着た老人が向こうにいて、エリックはその老人に満面の笑顔をふりまいています。...

テーブルクロスの奇跡

テーブルクロスの奇跡 <「クリスマスの奇跡」冊子からの抜粋です。「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。ローマ8章28節:> ―リチャード・バウマン それは、1948年の11月半ばのことでした。この話は、情熱でいっぱいの若い牧師夫妻が、初めて自分達の教区に着任した時から始まります。教会の建物は、建築当時は、その高級な住宅街でもひときわ立派でしたが、長い歳月を経て、教会も老朽化し、周辺地域もすたれてしまいました。...

クリスマス、聖霊と共に パート4

クリスマス、聖霊と共に パート4 火をくぐって: Sさんのところに泊めて頂いた時、Sさんの娘さんAさんがそのお子さんのSho君と一緒にいました。嫁いだ先で家事があったため、一時的に子供を連れて帰って来ていたのです。火事が起こったのは、二歳の子供と一緒にお風呂に入っていた時だそうです。煙がドアの隙間から入って来て、火事だという知らせに、彼女は急いで、服を着たそうです。お風呂場から他の部屋に行こうとしても煙が回っていて、お風呂場の窓から逃げ出したのだそうです。...

クリスマス、聖霊と共に パート3

クリスマス、聖霊と共に パート3 伝道の旅  今回の関東への旅は、近所のOさん家族の次男のS君が同伴してくれました。こうした御言葉を分け合う宣教の旅に、若者が同伴してくれるということほど、励ましになることはありません。...

クリスマス、聖霊と共に—パート2

クリスマス、聖霊と共に—パート2 <「クリスマス、今」→「クリスマス、聖霊と共に」に変更です> 主の山には備えあり:  以上のことを振り返ってみても、確かに恵みがいっぱいのリトリートでしたが、リトリートの前日になっても、クラスの準備が終わっていない私に、心配した妻が「大丈夫なの? そんなことをしていていいの?」と尋ねたのです。 「そんなこと」というのは、「愛のクリスマス・ストーリー」という小冊子作りでした。...