五月三日 パーフェクトな主の御計画 (二〇一二年五月 ひとしずく八〇七)
ゴールデン・ウィークの三日、四日は、那須で聖書の学びの時を、持たせて頂きました。その準備のために私たちは一日に那須に向かったのですが、妻や息子と、庭に植えたチューリップがちょうど咲いてくれていたらいいね、と話していました。そのチューリップの球根は、去年、友人のIさんから頂いたり、また息子が購入して植えたもので、特に息子はチューリップの花が咲くのを楽しみに待ち望んでいました。その一週間前に那須に立ち寄った時には、まだチューリップは葉っぱがでているだけでした。ちょうどお客さんが来られる時に、きれいに咲いてくれていたら・・・というのが私たちの願いでした。
そして着いてみると、何と期待通りにチューリップが雨の中、花びらをすぼめて咲いていたのです。それに加え、もうすっかり終わってしまったと思っていた紅梅や桜が残っていて、山吹き、雪柳などもきれいに咲いていました。ところが、お客さんが帰られた翌日には、多くのチューリップは花が開きすぎて、首を垂れて、もう終わりという感じになっていました。また、紅梅も桜もほとんど散ってしまいました。本当にここ三、四日が最高の見ごろだったのです。主はこの聖書クラスの時に合わせて、私たちに一番美しい時を見せてくださったのでした。
そしてもうひとつ、こんなことがありました。お客さんが帰られた翌日、妻も私も何故か二人共、風邪で一日寝こんでしまったのです。こんなことは滅多にないことです。その翌日には秋田に発つ予定でしたが、それを一日延期しなければなりませんでした。しかし、これは主のご計画だったのです。
一日寝込んだ翌日、何人かの方々にお祈りして頂き、体調が回復してきたので、秋田に行く準備を進めていたところ、親友のRさんのお母さんが突然、天に召されたという連絡を受け取ったのです。Rさんのお母さんとは何度かお会いしたことがあり、あまりにも突然の思いがけない知らせに驚いてしまいました。そして、お母さんの葬儀に私が司式させて頂くことになったのです。
連絡は、Rさんの旦那さんからで、Rさんは、私がその時どこにいるかも知らなかったのですが「今、連絡した方がいい。遠くに行く前に」という声を聞いて、旦那さんにすぐに連絡するようにお願いしたのだそうです。
こうして私は、Rさんのお母さんの住んでいた埼玉に、その打ち合わせのためにすぐに向かうことになったのです。もし体調が悪くならなかったら、予定通りに秋田に帰っていたわけで、長距離を戻らなければならなかったことでしょう。
主は、ある時は私たちの期待通りに願いを叶えてくださり、ある時は、思った通りに行かせてくださいませんが、いずれにしても、私たちが予想もできない全てのことを御存知である主は、いつも最善のもの(病気でさえも)を与えてくださり、主の御計画はいつもパーフェクトなのだと、今回のことで改めて思い知らされ、主を賛美しました。
わが思いは、あなたがたの思いとは異なり、わが道は、あなたがたの道とは異なっていると主は言われる。天が地よりも高いように、わが道は、あなたがたの道よりも高く、わが思いは、あなたがたの思いよりも高い。(イザヤ五五章八、九節)