新しいスタート

新しいスタート (2011年8月配信 ひとしずく546)  軽井沢二泊三日の最終日の午前中、子供たちが他の部屋でアクティビティーをしている間に、被災者であるお母さんたちと妻と私の7人 で、テーブルを囲んで ゆっくり話をする機会を作りました。そのお母さんの一人が、こんな胸の内を話してくれました。「私は、懺悔したいことがあります」彼女はクリスチャンでは ありませんが、余程、心に重くのしかかるものがあり、私が宣教師であることを知ってか、聞いてほしかったのでしょう。 こみ上げる涙をぬぐいながら、何とか話そうと努力している彼女の言葉を、...

主は心の願いを叶えられる

主は心の願いを叶えられる (2011年8月配信 ひとしずく538) ここ数日、東松島の子供会の方々を軽井沢に迎えるために、妻は軽井沢のあちこちの博物館や観光施設に、入園料などの援助のお願いの電話をしていました。そして「被災地の方々に、自分でも何かしてしてあげたかったのです」という方に奇跡的に会わせて頂きました。彼はある観光施設のオーナーで、とても親切で入園料も無料にして下さり、昼食もその方が手配して下さることになりました。この奇跡は皆さんの祈りのお陰と感謝しています。...

驚異の年

驚異の年 (2011年8月配信 ひとしずく529) 東京に滞在中、インターネットがうまくつながらず、コン ピュー ターではなくiphoneでなんとか仕事をしていましたが、ついに我慢できなくなってきまし た。私の困った状況に気づいて、友人のJさ んが助けてくれました。ルーターをよくよく見てみたら、何のことはない、インターネットの線が外れていたのでした。思わず二人で 笑ってしまいましたが、主 は、この一見問題と見えるところから、ただ私達の笑いを誘おうとしていただけではなく、私達の必要としていたものについての祈り...

天国は彼らのもの

天国は彼らのもの (2011年7月配信 ひとしずく521) 「封建城外要塞のために廃したる古き天然の川跡あり。これは数百年間河川 を虐待して天然に背きたる跡なれば、先ずこれを復するの順法に出ざるべからず」 これは林竹二氏の書いた「田中正造の生涯」に引用されていた田中正造の言 葉です。私はその本の中で林氏が指摘していることから、現代に生きる私達にも学べるものが多くあると思いました。 徳川幕府の時代、関東周辺領土の保護のために、東京湾に流れ込んでいた利...