脚本通りに行かない人生

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2023年7月19日

七月十九日 脚本通りに行かない人生 (二〇一二年七月 ひとしずく八九一)

 
あるサイトに掲載されていた、「テイラー家のテステモニー」を紹介します。
 
ある父親が、自分の人生計画の脚本通り、仕事がうまくいき、財産を築き、念願の子どもも生まれて、人生を謳歌していると思っていた時に、突然、起こったある出来事によって、思いもよらない方向に人生が変えられて行ったというお話です。その出来事とは、三歳の息子イーライくんが二階の窓から落ちるという事故でした。イーライくんは生死をさまよい、三週間意識不明の状態でした。その後、何とか一命は取り留めたものの、重い障害が残ったのでした。
父親は、人生が自分の脚本通りに行かないことで、落胆と試練を通過しましたが、それまでほとんど信仰のなかった神様に、より頼むようになり、神様の自分たちに対する人生のご計画の素晴らしさに気づいたのでした。
彼が予想もしていなかった神の脚本には、沢山の奇跡が盛り込まれていました。それらの奇跡は彼の脚本通りに行っていたなら、決して起こらなかったものばかりだったのです。自分の思い通りに行かない人生を嘆いている人々に向かって、彼はこう語っています。
「今こそ、何かのことで人や状況を責めるのをやめて、神に何ができるかに目を向けるべきだ」と。
今では13歳になったイーライくんの症状は未だ、深刻なままです。地上にいる間に完全にいやされるのかどうかも定かではないそうです。彼はひどいどもりがあり、右半身全体が頭の天辺からつま先まで脆弱な状態です。歩く時には杖を使わなければならず、視覚にも重い障害があり、短期的な記憶力も深刻に阻害されているそうです。しかし、そんな彼が、大勢の前で神様の素晴らしさをほめたたえ、賛美歌を歌って人々を励ましているのです。
 これは身体が癒されること以上の奇跡であり、何と神の栄光が輝いていることでしょう!
予想外の気が滅入るような出来事が次々と起こるのが人生です。しかし、全て自分の思い通りに物事が運んだとしたら、学ぶことも謙遜になることも、また、主によりすがったり主に耳を傾けることも無くなることでしょう。私たちが期待もしていなかった事態の意外な展開があるからこそ、自分は神ではなく、単なる被造物の一つであり、主なしには生きられない存在であることを知るのです。
 人生の計画に介入して素晴らしい脚本、素晴らしいストーリーにするのを助けて下さるのは神様です。
 
最後にイーライくんのスピーチと、イーライくんが歌った歌の歌詞を紹介します。
 
「僕は毎日神の力を待ち望みます。神は僕に理解できるよりもずっと大きな方です。神は2003年に起こった事故で僕の命を救われました。事実神は病院にいた時に僕を世話されると語られ、本当にそうされました!だからこそ今ここにいられるのです。今から歌うのはクリス・トムリンの歌で、「I Will Rise」といいます。僕がこの歌を好きなのは、僕たちが死んだ時どうなるかについて歌っているからです。僕たちは天国の神様と一緒になって、永遠の命をもらいます。でもすべてが順調に行くために、何も死ぬまで待つことはありません。僕たちには、愛し世話してくれる神様がいるからです。皆さんにもこの歌を気に入ってもらえるよう望みます。
 
「I Will Rise」
 
私が知るに至った平安がある
心と体は衰えようと
魂を不動にする錨がある
私は言う「無事です」と
 
イエスは勝ちを収められ
墓はその勝利に呑まれた
勝利が勝ち取られた
主は死からよみがえられた
 
[コーラス]
主に名を呼ばれて私は起き上がる
もう悲しみも痛みもない
鷲の翼に乗って舞い上がり
神の御前にひざまずく
そして舞い上がる
私は舞い上がる
 
その日は刻々と近づいている
この暗闇に光が射す時が
そして影は消え去り
私の信仰が私の目となる
 
イエスは勝ちを収められ
墓はその勝利に呑まれた
勝利が勝ち取られた
主は死からよみがえられた
 
[コーラス]
主に名を呼ばれて私は起き上がる
もう悲しみも痛みもない
鷲の翼に乗って舞い上がり
神の御前にひざまずく
そして舞い上がる
私は舞い上がる
 
そこで私は大勢の天使たちの声を聞く
「小羊に誉れあれ」
すべての待ちわびる心がこう叫ぶ
「小羊に誉れあれ」
 
[コーラス]
主に名を呼ばれて私は起き上がる
もう悲しみも痛みもない
鷲の翼に乗って舞い上がり
神の御前にひざまずく
そして舞い上がる
私は舞い上がる
                                       

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