クリスマスの奇跡 -6

12月4日 必死の祈り クリスマスの奇跡 パート六 (ひとしずく一三九五) あなたがたのうち主を恐れ、そのしもべの声に聞き従い、暗い中を歩いて光を得なくても、なお主の名を頼み、おのれの神にたよる者はだれか。(イザヤ五十章十節)  真っ暗闇の中で、どんなに必死に祈っても、祈りなど聞かれないように思える時があります。この時の私はまさしくそんな状態でした。しかし、そんな時でもやはり私たちの嘆きと叫びと呼び求める声に耳を傾けてくださっている主がおられるのです。...

クリスマスの奇跡 -5

12月3日 疑い クリスマスの奇跡 パート五 (ひとしずく一三九四) 私は、毎日大学へ、そしてAさんは毎日職探しをしていました。といっても、いつも私が先に部屋を出るので、彼が本当に仕事を探していたかどうかはわかりませんが。 Aさんは優しいところもあり、ある日、みぞれが降ってきた時、ずぶぬれになって大学まで傘を届けに来てくれたこともありました。...

クリスマスの奇跡 -3

12月1日 Aさんのこと クリスマスの奇跡 パート三 (ひとしずく一三九二)   図書館のロビーのテーブルに向かい合って坐った彼は、なかなか言いにくそうでしたが、ついに一言、こう言いました。「食べ物がないんだ」 と。   私は「あ、おなかを空かしていたんですか?それなら、ここにジャガイモがありますから、私のアパートで食べましょうか?」と言いました。 すると彼は驚いた顔で「え、いいんですか?」と言うので、「ああ、いいですよ。じゃ、一緒に行きましょう。」と一緒に席を立ったのでした。     ...

クリスマスの奇跡 -2

11月30日 敵を愛しなさい クリスマスの奇跡パート二 (ひとしずく一三九一)   私はケーキの一つを頂くと、残りのケーキについてのアイデアがひらめきました。駅に何人かいたホームレスの人たちの所に持って行こうと思ったのです。      当時、私は何度か色々な町に出かけて行き、耳を傾けてくれる人たちに聖書の言葉を読んで聞かせるということをしていました。そして、...

クリスマスの奇跡 -1

与えられたケーキ 12月29日 与えられたケーキ クリスマスの奇跡 パート一 (ひとしずく一三九〇)  学生の頃、主イエス様と聖書に出会った私は、神様に自分を捧げたいという気持ちでいっぱいでした。毎日、昼になると大学の近くの小川に行っては、祈りを捧げていました。 当時、どうにかしてイエス様の愛を他の学生たちにも知ってほしいと...

最高のクリスマス・プレゼント

11月28日 「愛のクリスマス・ストーリー Ⅰ」という表紙で、以前、冊子を作成しましたが、配布用に内容を新たにしました。主に、私自身の証となりますが、何回かにわたって、ご紹介させて頂きます。冊子としてほしい方は、shizuku365@proton.me にご連絡下さい。 愛のクリスマス ストーリー Ⅰ クリスマスには、特別な雰囲気が漂います。この時期には、懐かしい数多くの大切な思い出がよみがえってくるからです。 最高のクリスマス・プレゼント (ひとしずく一六〇)...

キリストのゆえに過去も現在も未来も素晴らしい

イエス・キリストのゆえに、過去も現在も未来も素晴らしい 過去は変えられません。でも過去の出来事に対する見方を変えることはできます。今まで、過去に起こったあることを事実として認めていたとしても、それが神様の見解と異なるなら、それに固執していたいだろうか? 神の見解を受け入れるために、どれだけ長い間固執していた考えでも、捨てることができますように! 間違いだらけの古い過去も、主は一新にされました。 だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いも のは過ぎ去った、...

小事に忠実な者

11月25日 小事に忠実な者 (ひとしずく1720)  何年も前のことですが、ある国のリーダーが、テレビを通して国民に呼びかけているのを見 ました。そのメッセージに、私はどうしても腑に落ちない思いを抱きました。  そのメッセージは、今は使い捨て時代なので、どんどん消費すべきだというものでした。  私は、非常に貧しく何でも節約する母の生き方を見ていましたから、 物は大切にすること、また壊れたら直して使うこと、というのが、心のどこかにインプットさ...

静けさの中で

11月24日 静けさの中で わたしは夜や、夜の明ける前に外を歩くのが好きです。 暗い外に出ると、それまでの忙しいモードを切り替える助けになります。冷たい外気も、疲れてほてった体を冷やす助けになり、静かに外を歩くと、心 を静める助けにもなります。 聖書の創世記1章5節には、「夕となり、また朝となった。第一日である」とあります。主が、夕方から朝までの間の暗い夜を造られた意図は何だったのでしょう?  電気による明るい夜に社会全体が慣れてしまって、今では夜でも働き続けて当たり前ですが、その反面、次のような「時」が一日から押...