驚異の年

驚異の年 (2011年8月配信 ひとしずく529) 東京に滞在中、インターネットがうまくつながらず、コン ピュー ターではなくiphoneでなんとか仕事をしていましたが、ついに我慢できなくなってきまし た。私の困った状況に気づいて、友人のJさ んが助けてくれました。ルーターをよくよく見てみたら、何のことはない、インターネットの線が外れていたのでした。思わず二人で 笑ってしまいましたが、主 は、この一見問題と見えるところから、ただ私達の笑いを誘おうとしていただけではなく、私達の必要としていたものについての祈り...

天国は彼らのもの

天国は彼らのもの (2011年7月配信 ひとしずく521) 「封建城外要塞のために廃したる古き天然の川跡あり。これは数百年間河川 を虐待して天然に背きたる跡なれば、先ずこれを復するの順法に出ざるべからず」 これは林竹二氏の書いた「田中正造の生涯」に引用されていた田中正造の言 葉です。私はその本の中で林氏が指摘していることから、現代に生きる私達にも学べるものが多くあると思いました。 徳川幕府の時代、関東周辺領土の保護のために、東京湾に流れ込んでいた利...

過去から学ぶ

過去から学ぶ (2011年7月配信 ひとしずく516)  ひとしずく516-過去から学ぶ  わが国の公害事件の中でも、特に有名な足尾鉱毒事件。栃木県出身で県会議員や衆議院議員を務めた田中正造は、この足尾銅山の鉱毒問題 に生涯をかけて取り組 んでいました。古河鉱業、および県、政府は、遊水池を設置することで、鉱毒を受け止め、逆流する利根川の水もまたその遊水池で受け止 めて、洪水の被害を少なくすることもできるだろうという案を出し、それが実行されました。しかし、それは真の問題解決にはなりません でした。 ...

近代文明という箱

近代文明という箱 (2011年6月配信 ひとしずく476) 高速バスで東京に来て、満員電車に乗りました。昨日、被災地の避難所で知り合った人達との和やかな会話がまだ記憶に残っ ている時に、人で 一杯の電車に、一言の会話もなされない中、皆じっとだまって立っているのを見て、これが進んだ豊かな文明なのかと考えてしまいました。かえって東京の人た ちの方が避難所の人たちより、ずっと不幸せで悲しい顔をしているように見えました。こんなにも大勢の人々が、狭い箱の中に詰め込まれ、言 葉を一言でも発す...
あなたは一人じゃない

あなたは一人じゃない

あなたは一人じゃない (東北大震災の同年4月配信のひとしずく412から–「悲しみの向こうに–大震災を振り返って」から引用) ちょうど会津の避難所の被災者の方々に、挨拶の言葉を 終え た時、私の携帯電話が鳴りました。 Tさんからでした。Tさ んとは久しぶりの会話で、お互い地震の安否を問うて、どちらも大丈夫だったことを喜びました。 その後、Tさんは、是非、お祈りしてほしいことがあると言いました。彼女 の親...

人生の卒業と新しい出発点

人生の卒業と新しい出発点 (2011年3月26日配信  ひとしずく400)  聖書の詩篇91編は災いの中においての励ましであり、神の保護の約束でもあります。その中に「たとい千人はあなたのかたわらに倒れ、万人はあなたの右に倒れても、その災はあなたに近づくことはない」(詩篇91:7)とい う言葉があります。  実際この聖句の約束通り、奇跡の体験をして災いを免れた人も大勢います。しかし倒れてしまう千人、そして万人とはどんな人たちなの か? ということについて考えてみたいと思います。 神を信じる人たち...

主は私たちの避け所

主は私たちの避け所 (2011年3月13日配信 ひとしずく387 「悲しみの向こうに–大震災を振り返って」から引用) 私の友人は地震の最中、聖書の詩篇91編を唱えていたそう です。 一昨日の夜から 多く の方が地震の恐怖に怯え、眠れぬ夜を過ごされていることと思います。しかし思い出して下さい。私たちにはどんなひどい状況の中にあっ ても信頼できる神の力強い約束があるということを。 詩篇91篇には、主の保護と救出の素晴らしい約束が記 され...

目を覚ましていなさい

目を覚ましていなさい (2011年3月12日配信 ひ としずく390) < ちょうど東北大震災のあった2011年3月11日の聖書のクラスで、皆が集まっていた時に、地震が起りました。少し静まった時、主が何か語られたいことはないか、主に尋ねまし た。すると、主は次のようなメッセージを与えて下さいました> (イエス様からのメッセージ) 終 わりの時のしるしの一つとして地震があることを私はあなたがたに警告している。あなたがたは神の子としてこの世に生きているのだか ら、私を知らない者たち...