人は何で生きるか

九月三〇日 人は何で生きるか (ひとしずく六〇三)  神様から、双子の赤ちゃんを産んだばかりの母親の魂を天国に連れてくるようにと言われた天使がいました。しかしその母親は、迎えに来た天使に、子供のためにどうか生かして下さいと嘆願したのでした。...

低くされる時

七月二一日 低くされる時 (二〇一一年 ひとしずく六一〇)   「神は真実を見ているが、すぐには現さない」というトルストイの小話は、とても考えさせられるものだと思いました。  誠実で、善人である、ある商人が、全然、身に覚えのない罪を着せられます。殺人罪に問われます。裁判でも、彼の主張は取り上げられず、妻の皇帝 への直訴の手紙も届きません。さらに妻も彼が犯罪をしたかもしれないと疑うのです。...