私の元に来なさい

十月二日 私の元に来なさい (ひとしずく六〇五) 次から次へと、押し寄せる仕事と人生の嵐の中で 翻弄される小舟のように思えるのかい? 私が舵をとってあげよう 私に信頼しなさい じきに、嵐が静まり、波は穏やかになるから  あなたにひとつお願いがある  この嵐が過ぎ去ったら  また小舟をこぎ出す前に しばらく 私と一緒にいてほしい 嵐の最中には あなたに語りかけたくても 話せないことがたくさんある だから凪になった時 静まって私の声に しばらく耳を傾けてほしい 人生の航海では 嵐以外にも、月や星の見えない真っ暗な夜も...