その時、風が吹いたのは… 

十月三日 その時、風が吹いたのは… (二〇一一年 ひとしずく六〇六) その時、風が吹き放射能を乗せてこちらにやってきた。なぜその時、風がその方向に吹いたのか神様はご存知だ。そしてその結末も。...

私の元に来なさい

十月二日 私の元に来なさい (ひとしずく六〇五) 次から次へと、押し寄せる仕事と人生の嵐の中で 翻弄される小舟のように思えるのかい? 私が舵をとってあげよう 私に信頼しなさい じきに、嵐が静まり、波は穏やかになるから  あなたにひとつお願いがある  この嵐が過ぎ去ったら  また小舟をこぎ出す前に しばらく 私と一緒にいてほしい 嵐の最中には あなたに語りかけたくても 話せないことがたくさんある だから凪になった時 静まって私の声に しばらく耳を傾けてほしい 人生の航海では 嵐以外にも、月や星の見えない真っ暗な夜も...

祈らないなら

十月一日 祈らないなら (二〇一一年 ひとしずく六〇四)  母親から、秋になったら来ないかと言われて、十一月の初めに実家の秋田に行くことを子供たちと話し合っていました。バイトをしている子達がいて、その都合上、家族の日程が揃わないので夏に行くのは難しかったのです。それで秋には何とか都合をつけ、皆で大根を採るのを助けに行こうかと思っていました。...

人は何で生きるか

九月三〇日 人は何で生きるか (ひとしずく六〇三)  神様から、双子の赤ちゃんを産んだばかりの母親の魂を天国に連れてくるようにと言われた天使がいました。しかしその母親は、迎えに来た天使に、子供のためにどうか生かして下さいと嘆願したのでした。...

神の小さな声に従う

九月二九日 神の小さな声に従う (二〇一一年十月 ひとしずく六〇一)  福島でお米を作っている農家の人がテレビに出ていました。ちょうど、放射能の暫定規制値以下で、出荷できるという知らせが届いたばかりの農家の人たちの反応でした。  ある農家の人は、満面笑顔で感激していました。どんどんお米を作れると。 しかし、ある農家の人は、規制値以下だとわかっても「言葉にできない複雑な気持ちです」と言って、これから続けるかどうかわからないというようなことを話していました。  ...