イエス・キリストの生涯-73  勝利

イエス・キリストの生涯-73

聖書の基本4

https://ichthys.com/4A-Christo.htm

ロバート・D・ルギンビル博士著

2) 勝利:

(4)巻物を開いてそれを見るのにふさわしい者が見当らないので、わたしは激しく泣いていた。(5)すると、長老のひとりがわたしに言った、「泣くな。見よ、ユダ族のしし、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる」。(黙示録5章4-5節)

ここで宣言されている勝利は十字架の勝利です。私たちの罪のために死ぬという御父の使命を成功裏に果たすことによって、私たちの主は悪魔を打ち負かし、長子としての御名と栄光と誉れを永遠に勝ち取られたのです。 私たちの主の十字架での勝利は、万物と万物を支配する最高の権威を確立したのであり、それは父の右の座にある主のセッションにおいて確認され(マタイ28章18節; ルカ10章17-18節; ヨハネ14章2-3節, 16章11節; 使徒行伝2章32-36節, 5章30-31節; ローマ16章20節; 第一コリント15章21-25節; エペソ1章20-23節, 3章10-11節, 4章7-10節; ピリピ2章9-11節; コロサイ1章13-20節, 2章14-15節; ヘブル2章14-15節; 第一ペテロ3章22節; 第一ヨハネ3章8節; 黙示録1章18節, 17章14節)、私たちに代わって、その死によって私たちを救ってくださいました。

(31)今はこの世がさばかれる時である。今こそこの世の君は追い出されるであろう。(32)そして、わたしがこの地から上げられる時には、すべての人をわたしのところに引きよせるであろう」。(ヨハネ12章31-32節)

そして、[神は十字架によって]もろもろの[悪霊の]支配と権威との武装を解除し、キリストにあって凱旋し、彼らをその行列に加えて、さらしものとされたのである。(コロサ2章15節)

(14)このように、子たちは血と肉とに共にあずかっているので、イエスもまた同様に、それらをそなえておられる(すなわち,処女でお生まれになったので罪がないという点だけが同じではありません)。それは、死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分の死によって滅ぼし、(15)死の恐怖のために一生涯、奴隷となっていた者たちを、解き放つためである。(ヘブル2章14-15節)

このように、キリストの罪に対する勝利は、人類に最初に罪を犯させた悪魔に対する勝利と密接に結びついています。十字架は、罪を持つ、すべての人間に普遍的に救いを与えるだけでなく、サタンの反乱の歴史に終止符を打ち、神の正義に敵対する悪魔の主張を人類史の法廷で永遠に打ち負かすのです(第一テモテ3章16節; 第一ペテロ1章12節参照)。

(10)それは今、天上にあるもろもろの支配や権威が、教会をとおして、神の多種多様な知恵を知るに至るためであって、 (11)わたしたちの主キリスト・イエスにあって実現された神の永遠の目的にそうものである。(エペソ 3章10-11節)

(4)御子は[御自分のセッション(3節)において]、その受け継がれた名が御使たちの名にまさっているので、彼らよりもすぐれた者となられた。(5)いったい、神は御使たちのだれに対して、「あなたこそは、わたしの子。きょう、わたしはあなたを生んだ(詩篇2篇7節)」と言い、さらにまた、「わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となるであろう(サムエル下7章14節)」と言われたことがあるか。(6)さらにまた、神は、その長子を世界に導き入れるに当って、「神の御使たちはことごとく、彼を拝すべきである(詩篇97篇7節後半)」と言われた。(ヘブル1章4-6節)

キリストは天に上って神の右に座し、天使たちともろもろの権威、権力を従えておられるのである。(第一ペテロ3章22節)

<-74に続く>

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