十月二日 私の元に来なさい (ひとしずく六〇五)
次から次へと、押し寄せる仕事と人生の嵐の中で
翻弄される小舟のように思えるのかい?
私が舵をとってあげよう
私に信頼しなさい
じきに、嵐が静まり、波は穏やかになるから
あなたにひとつお願いがある
この嵐が過ぎ去ったら
また小舟をこぎ出す前に
しばらく
私と一緒にいてほしい
嵐の最中には
あなたに語りかけたくても
話せないことがたくさんある
だから凪になった時
静まって私の声に
しばらく耳を傾けてほしい
人生の航海では
嵐以外にも、月や星の見えない真っ暗な夜も
また霧に包まれ全く先が見えない時もある
そんな危険な人生の航海を
私の声を聞かずに進み続けるなら
あなたは力尽きて、やがて波間に沈んでしまうだろう
覚えていてほしい
私はいつもあなたと共にいるよ
そしてあなたと連携して働けるように
願っている
そのために私たちは
思いと心を一つにする必要があるんだ
だから、どうか立ち止まって
私との時間を大切にしてくれるかい?
そうしたら、次の嵐はもっとうまく
乗り切ることができるだろう
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わ たしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。(マタイ十一章二八~三〇節)
主なる神、イスラエルの聖者はこう言われた、『あなたがたは立ち返って、落ち着いているならば救われ、穏やかにして信頼 しているならば力を得る』。
主は言われた、「出て、山の上で主の前に、立ちなさい」。その時主は通り過ぎられ、主の前に大きな強い風が吹き、山を裂き、岩を砕いた。しかし主は風の中におられなかった。風の後に地震があったが、地震の中にも主はおられなかった。 地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。火の後に静かな細い声が聞えた。 エリヤはそれを聞いて顔を外套に包み、出てほら穴の口に立つと、彼に語る声が聞えた、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」。 (列王記上十九章十一~十三節)
すべて主を待ち望む者はさいわいである。
主はあなたの呼ばわる声に応じて、必ずあなたに恵みを施される。主がそれを聞かれるとき、直ちに答えられる。
あなたが右に行き、あるいは左に行く時、そのうしろで「これは道だ、これに歩め」と言う言葉を耳に聞く。 (イザヤ三〇章一五、一八、一九、二一節)
それからすぐ、イエスは群衆を解散させておられる間に、しいて弟子たちを舟に乗り込ませ、向こう岸へ先におやりになった。 そして群衆を解散させてから、祈るためひそかに山へ登られた。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。 (マタイ十四章二二、二三節)