イエス・キリストの生涯-12
聖書の基本4A
ロバート・D・ルギンビル博士著
f. 受肉と処女懐胎<i>:
1) 受肉の性質: 私たちの主が、本来の神性を失わない存在でありながら、真の人間性を身にまとい、真の人間となることを「受肉」と呼びます。ラテン語で「受肉」とは「肉」を意味する「caro/carnis」に基づく言葉です(イエスは「肉」をもってこの世に来られたからです)。 私たちがすでに指摘したように、神である私たちの主が、このようにご自身を私たちの永遠に結ばれたこと、それ自体が、特に、その出来事が必然的にもたらしたもの、すなわち、私たちの罪のために死なれることによって、ご自身の使命と御父のみこころを果たされたことは、途方もない出来事でした。受肉した時点から、イエスは神であると同時に人であり、唯一無二の神であり人であり、神性と真の人間性が永遠に一つの完全なお方として存在するのです。聖書はこの期間を「時代の結合<英文で「conjunction of the Ages」>」と呼んでいます(ヘブル9章26節; ローマ5章6節; ガラテヤ4章4節; 第一テモテ2章6節; テトス1章3節; ヘブル1章1-2節; 第一ペテロ1章20節参照)。そして、イエスの肉体的な誕生は、ユダヤ人の時代の延長を意味します(マタイ11章12節; マルコ1章15節; ルカ12章49節-参照)イエスの死、復活、昇天は教会時代の開始を告げるものです(使徒行伝1章4-5節; マタイ27章51節; マルコ7章27節; ヨハネ2章4節, 7章8節; ヘブル9章10節参照)[1]。 <-13に続く>
[1] 『サタンの反乱』第五部『裁き、回復、そして置き換え』のII.9.a.i「キリストの誕生」の箇所参照。
<-13に続く>
[1] 『サタンの反乱』第五部『裁き、回復、そして置き換え』のII.9.a.i「キリストの誕生」の箇所参照。