岩
イエス・キリストの名前-b-xiii
聖書の基本4A-24
ロバート・D・ルギンビル博士著
24) 岩: イエスはすべての被造物の基礎であり、宇宙の創始者であり、私たちの救いの土台です。 「岩」という名前に内在する堅固さと信頼性という具体的な特質は明らかであり、私たちの主は、永遠のための確かな土台を築くことができる唯一無二の岩です(マタイ7章24-27節; ルカ6章47-49節)。 この特別な称号と比喩が、聖書の中で神全般とイエスについて頻繁に用いられていることは、その重要性を際立たせています(出エジプト17章6節; 民数記20章8節; 申命記32章4-37節; サムエル記上2章2節; サムエル記下23章3節; 詩篇18篇2節, 18篇46節, 19篇14節, 144篇1節; イザヤ8章14節, 17章10節, 44章8節, 51章1節; マタイ7章24節; ハバクク1章12節参照)。 私たちは、すべてがイエス・キリストにかかっていることを理解しなければなりません。 イエス・キリストは教会の土台となる岩であり(マタイ16章18節)[1]、私たち個人にとっても、イエス・キリストは私たちの存在、私たちの信仰、私たちのすべての希望の礎なのです。
家造りらの捨てた石は隅のかしら石となった。(詩篇 118篇22節)
(44)それらの王たちの世(すなわち、終わりの時代)に、天の神は一つの国を立てられます。これはいつまでも滅びることがなく、その主権は他の民にわたされず、かえってこれらのもろもろの国を打ち破って滅ぼすでしょう。そしてこの[王]国は立って永遠に至るのです。(45)一つの石が人手によらずに山から切り出され、その[生ける]石が鉄と、青銅と、粘土と、銀と、金と[からなる像]を打ち砕いたのを、あなたが見られたのはこの事です。大いなる神がこの後[の将来](すなわち、キリストが反キリストの王国を砕くとき)に起るべきことを、王に知らされたのです。(ダニエル2章44-45節a)
そこで、わたしもあなたに言う。あなたはペテロ[小さな岩石] (ペトラスpetr-os)である。そして、わたしはこの岩[巨大な岩](ペトラpetr-aすなわち、キリスト御自身)の上にわたしの教会を建てよう。黄泉(すなわち、悪魔の王国)の力(防御の要塞となる門)もそれに打ち勝つことは[でき]ない。 (マタイ16章18節)(ダニエル2章44-45節参照)
「見よ、わたしはシオンに、つまずきの石、さまたげの岩を置く。それにより頼む者は、失望に終ることがない」と書いてあるとおりである。 (ローマ9章33節) (イザヤ28章16節; イザヤ8章13-15節も参照)
なぜなら、(救いと霊的成長と実を結ぶために)すでにすえられている土台以外の[いかなる]ものを[も]すえることは、だれにもできない。そして、この土台はイエス・キリストである。(第一コリント3章11節)
(出エジプト世代は)みな同じ霊の飲み物(すなわち,神から与えられた水)を飲んだ。すなわち、彼らについてきた霊の岩から飲んだのであるが、この岩はキリストにほかならない。(第一コリント10章4節)
主は、人には捨てられたが、神にとっては選ばれた尊い生ける石である。 (第一ペテロ2章4節)
<-25に続く>
[1] ペテロシリーズ#2「苦難の使徒、ペテロ」参照。