主の腕
イエス・キリストの名前-b-iii
聖書の基本4A-20
ロバート・D・ルギンビル博士著
3) 主の腕: 三位一体の第二位格であるイエスは、神の御計画を直接、個人的に実行されるお方です(ルカ1章51節): 宇宙を造られた方であり(エレミヤ27章5節, 32章17節, 詩篇8篇3節参照)、自ら人間としてこの世に来られ、私たちの罪のために身代わりに死なれることによって、私たちを永遠の呪いから救ってくださった方です(53章の文脈ではイザヤ53章1節; ヨハネ12章37-38節参照)。 また、再臨の時には、御父がこの方を通して地上を直接支配するようになります(詩篇98篇1節; イザヤ30章30節, 40章10節, 51章5節, 51章9節, 52章10節, 59章16-20節, 63章5-6節参照; イザヤ48章14-15節; エゼキエル20章33-34節も参照)。 御父が御自分の計画を実行する道具として、「主の腕」というタイトルは非常に描写的で適切です(詩篇89篇13節)。 さらに、三位一体の目的と行動が、三つの位格が一つの本質を共有するものとして、いかに表裏一体であるかを示しています。特に、イスラエルの民のエジプトからの贖い、つまり、私たちの死からの贖いを非常に象徴的に示す行動において、それは明らかです(申命記7章19節, 9章29節; 列王記下17章36節; 詩篇89篇10節, 詩篇136篇10-15節; エレミヤ32章21節; 使徒行伝13章17節; 詩篇44篇3節参照)。
(11)…彼ら(=イスラエルの民)を、御自分の群れの牧者たちとともに[紅]海から導き上った方[御父]は、どこにおられるのか。その中に主の聖なる御霊を置いた方[御父]は、どこにおられるのか。(12)その輝かしい御腕(イエス・キリスト(ヘブル11章27節参照))を[彼らと共に]モーセの右に進ませ… (イザヤ63章11節b-12節a)
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