創造主であるイエス
聖書の基本4A-4
ロバート・D・ルギンビル博士著
c. 創造主であるイエスは神であり、神は世界を創造されました[1](ヘブル 1章2節, 1章10節; 創世記1-2章参照):
すべてのものは、これ(すなわち、「みことば」、イエス・キリスト)によってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。(ヨハネ1章3節)
彼は世にいた。そして、世は彼によってできたのであるが、世は彼を知らずにいた。 (ヨハネ1章10節)
(15)御子(すなわち、イエス・キリスト;13節参照)は、見えない神のかたちであって、すべての造られたものに先だって生れたかたである。(16)万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、位も主権も、支配も権威も、みな御子にあって造られたからである。これらいっさいのものは、御子によって造られ、御子のために造られたのである。(17)彼は万物よりも先にあり、万物は彼にあって成り立っている。 (コロサイ1章15-17節)(ヘブル1章3節参照)
わたしたちには、父(すなわち、創造の設計者としての父)なる 唯一の神のみがいますのである。万物はこの神から出て[生まれ]、わたしたちもこの神に帰する。また、唯一の主イエス・キリスト(すなわち、創造の代理人としての御子)のみがいますのである。万物はこの主により[生まれ]、わたしたちもこの主によって[今生きて]いる。 (第一コリント8章6節)[2]
<-5に続く>
[1] イエス・キリストは、啓示された三位一体のメンバーであり、それゆえに常に「神の顔」でした(ヨハネ12章38-41節の文脈において、イザヤ書6章1-13節とヨハネ12章41節を比較してください)。これらの課題については、このシリーズの第1部「神学」で詳しく取り上げています。イエスが旧約聖書に登場したことについては、「聖書の基本:第1部:神学」の第II章「神の御人格:三位一体」をご覧ください。また、啓示された三位一体のメンバーとしてのイエスの役割については、「聖書の基本:第1部:神学」の第II.C章「旧約聖書における三位一体」をご覧ください。<現在翻訳中>
[2] 旧約聖書では、創造の計画と結果という区分がしばしば曖昧でしたが、新約聖書では明確に区別されています。ヘブル人への手紙の著者が、詩篇第102篇25-27節を引用して、私たちの主イエスに当てはめた箇所であるヘブル人への手紙1章10-12節を比較してください(ヘブル1:8参照)。さらに詳しくは、『聖書の基本:第1部:神学』の第II.B.3項「神の計画における三位一体の役割」をご覧ください。<現在翻訳中>