エリヤの洞穴
あの恐れを知らない預言者エリヤは、天から火を下し、バアルの預言者を400人滅ぼしましたが、悪女王イゼベルの怒りに恐れおののいて、ひたすら逃げることになりました。そして彼は神の山ホレブにある洞穴に身をひそめることになりました。
そこで、彼は、歴史の進路を語る神の細い小さな声に耳を傾けることになります。その結果、そして彼は、神から命じられたことを、果たすために「来た道を戻って行く」ことになります。
その所で彼はほら穴にはいって、そこに宿ったが、主の言葉が彼に臨んで、彼に言われた、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」。 彼は言った、「わたしは万軍の神、主のために非常に熱心でありました。イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、刀をもってあなたの預言者たちを殺したのです。ただわたしだけ残りましたが、彼らはわたしの命を取ろうとしています」。 主は言われた、「出て、山の上で主の前に、立ちなさい」。その時主は通り過ぎられ、主の前に大きな強い風が吹き、山を裂き、岩を砕いた。しかし主は風の中におられなかった。風の後に地震があったが、地震の中にも主はおられなかった。 地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。火の後に静かな細い声が聞えた。 エリヤはそれを聞いて顔を外套に包み、出てほら穴の口に立つと、彼に語る声が聞えた、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」。 彼は言った、「わたしは万軍の神、主のために非常に熱心でありました。イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、刀であなたの預言者たちを殺したからです。ただわたしだけ残りましたが、彼らはわたしの命を取ろうとしています」。(列王記上19章9-14節)
主は彼に言われた、「あなたの道を帰って行って、ダマスコの荒野におもむき、ダマスコに着いて、ハザエルに油を注ぎ、スリヤの王としなさい。 またニムシの子エヒウに油を注いでイスラエルの王としなさい。またアベルメホラのシャパテの子エリシャに油を注いで、あなたに代って預言者としなさい。 ハザエルのつるぎをのがれる者をエヒウが殺し、エヒウのつるぎをのがれる者をエリシャが殺すであろう。 また、わたしはイスラエルのうちに七千人を残すであろう。皆バアルにひざをかがめず、それに口づけしない者である」。 さてエリヤはそこを去って行って、シャパテの子エリシャに会った。彼は十二くびきの牛を前に行かせ、自分は十二番目のくびきと共にいて耕していた。エリヤは彼のかたわらを通り過ぎて外套を彼の上にかけた。 (列王記上19章15-19節)
私たちは、火や嵐や地震の中で、アクションすること、しかもそれが良いことだとなおさら、夢中になってやり続けたいものです。そして通常通り、あるいは期待していた通りのことができなくなると、「死にたい」気持ちにさえなるのです。しかし、エリヤのように、しばし、神の洞穴の中に留まり、神の御声に耳を傾けることが大切なのです。今までの自分の計画や予測の上に将来があるわけではないのです。私たちは明日のこともわからぬ身でありながら、「これも、あれもしよう」と勝手に思い込むところがあるのです。
私たちが忍耐をもって、主の語られることに耳を傾けることができますように。主は歴史を変える言葉を語っておられます。私たちに「イエス・キリストの啓示である」黙示録が与えられているのは、耳を傾けて学ぶためなのです。読んで学ぶためです。