神がストップをかけられる時

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2024年5月11日

ひとしずく1550-神がストップをかけられる時


私たちは、何がなんでも前進することが正しいと思いがちです。しかし、時には立ち止まったり、スローダウンしたり、あるいは進路変更のために方向転換にエネルギーを向けるのが神様の御心である時もあると思います。もちろん障害を乗り越えて進むべきである場合もあります。扉が閉じられたように見えても神様の御心であれば、突然に開く時もあります。ですから周りの障害や道が閉ざされたように見える事が、必ずしも神様の御心を知る方法ではありません。しかし、主が時々、幾度も私たちに、気づかせるために色々なことを起こしても、私たちの中にある、特に「頑張ること」が美徳のように見なされている日本においては、その伝統的なものの考え方によって、神様のそうした信号を正しくキャッチできない時があるように思えます。


 最近、「世界の名言集」という分厚い本を開いてその文章をざっと見ていました。あらゆる世界の有名人の言葉と、その人たちの生涯が記された本で、日本人が編集したものです。そこには、有名人たちが、いかに様々な障害を乗り越え、頑張り続けて成功したか、という同じようなパターンが述べられていました。つまり、結局それらのメッセージは、「頑張れ」「死ぬまで頑張れ」というだけのものでした。


 私たちはこうした「頑張る」ことを美徳として捉える事に慣らされていますし、無意識の内に、人に「頑張れ!」と励ましの気持ちで語ります。しかし「頑張れ」という言葉を使うべきではない場面もあります。頑張るにも何をどう頑張ったらいいかわからない。または、もう全て力を出
し切っているのに、これ以上何ができるのかという状態に置かれている人たちも大勢います。

 主は、私たちに「死に至るまで忠実でありなさい」と語られている一方、「重荷を負うて疲れている者はわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」と語られています。主は私たちが、主の御心かどうかも分からない時に、とにかく頑張れとは言われません。かえって、まず立ち止まって何が神の御心であるかどうか確かめるべきであることを語っておられるのです。


 神様は、私たちが疲れているからと言って休んだら、怒って私たちを鞭打とうとして待ち構えている奴隷監督のような方ではないのです。かえって、「疲れているのかい?私が休ませてあげよう。重荷を降ろしなさい。」と言ってくださる愛情深い神なのです。そして私たちが神様のそうした優しい御声に甘んじて休む事を主は望んでおられるのです。

 もし、重荷が負いきれないようなら、また、先に進むのが難しすぎるように思えるのなら、どうか立ち止まってみてください。主は、その休息の内に、優しく降りてこられて、疲れた体と霊を癒されようとしているのかもしれません。あるいは、新しいことに気づかせようとなさっているのかもしれません。

 頑張り過ぎているあなたに、今、主は何と語られているでしょう?どうか、天からの声に耳を傾け、その声に聞き従うことができますように。

 主にあって休み、耐え忍びて主を待ち望め。おのが道を歩んで栄える者のゆえに、悪いはかりごとを遂げる人のゆえに、心を悩ますな。(詩篇37:7)

 主なる神、イスラエルの聖者はこう言われる、「あなたがたは立ち返って、落ち着いていることによって救われ、穏やかにし、また確信していることによって力を得る。」(イザヤ30:15) 

  すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びな
さい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるであろう。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからである。(マタイ11:28-30)

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