心の園 (ひとしずく350)
今 日、妻と買い物に出ました。そして、青く澄み切った空を見ました。しばらくすると、紫色にそまった空にピンクの雲が浮かんでいまし た。さらにもう少しする と、空が赤っぽくなり、次第に暗くなって行きました。妻と何度も、「きれいだね」「きれいだね」と言って空を見上げていました。
しかしその後、ちょっとした ことで、心を暗くしている自分に気づきました。主があんなに寛大に素晴らしい創造物のパノラマを見せて下さったのに、自分の心は何と 簡単にいじけたり、悩んだり批判的な思いに誘惑されてしまうのでしょう?
娘 が「パパとママ、絶対に見たらいいよ」と勧めてくれた映画を思い出しました。それは一人の女性が、どのようにして自分の婚約者に対し て、批判的な思いや苦 い思いを持ってしまうかをうまく表現したものでした。彼女の耳元では悪魔がひっきりなしに、婚約者についての悪口を語り続け、天使も 彼女を助け るために色々なことをしているのですが、彼女の思いはもっぱら、悪魔の語ることに集中してしまっていたために、状況はどんどん下向き の螺旋を行くのでし た。しかし彼女はついに、婚約者の悪いところばかりに目を留めさせるよう自分に語りかけていたのは悪魔であることに気づいて、もうそ の声に耳を傾けること はしないと決 意するのです。するとその途端に、彼女は天使の存在とその助けに気づき始める、という霊的な的を射たストーリーでした。
悪 魔は人の心を汚そうと、エデンの園でイヴを誘惑したと同じことを、今も私たちの心の園でし続けています。聖書にも「ただ恐れるのは、 エバがへびの悪巧みで 誘惑されたように、あなたがたの思いが汚されて、キリストに対する純情と偵操とを失いはしないかということである。」(第二コリント 11:3) とあります。
私達は、心の園で聞く声が、天からなのか、地に属するものからなのか、見分ける必要が あります。
「もしあなたがたの心の中に、苦々しいねたみや党派心をいだいているのなら、誇 り高ぶってはならない。また、真理にそむいて偽ってはならない。そのような知恵は、上から下ってきたものではなくて、地につくもの、 肉に属するもの、悪魔的なものである。…しかし上からの知恵は、第一に清 く、次に平和、寛容、温順であり、あわれみと良い実とに満ち、かたより見ず、偽りがない。義の実は、平和を造り出す人たちによって、 平和のうちにまかれるものである。」(ヤコブ3:14-18)
(祈 り)罪深い私たちを天の聖さとつないで下さる主イエスよ、あなたこそ、希望の光です。あなたの愛こそ、この心を清く守り、愛のうちに 留まらせてくれるもの です。どうか、高ぶりやそしり、苦い思いなど、なんでも天に属さない悪魔的な思いから、私達の心をお守り下さい。あなたの助けなしに は、この 心の園を守ることはできないのです。どうか、私たちの心の園がいつも、清く美しく広がるあの空のようでありますように。
「何を 守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある」(箴言4:23)
「上に あるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。」(コロサイ3:2)