主は心の願いを叶えられる (2011年8月配信 ひとしずく538)
ここ数日、東松島の子供会の方々を軽井沢に迎えるために、妻は軽井沢のあちこちの博物館や観光施設に、入園料などの援助のお願いの電話をしていました。そして「被災地の方々に、自分でも何かしてしてあげたかったのです」という方に奇跡的に会わせて頂きました。彼はある観光施設のオーナーで、とても親切で入園料も無料にして下さり、昼食もその方が手配して下さることになりました。この奇跡は皆さんの祈りのお陰と感謝しています。
軽井沢では、夜、英語のアクティビティをして、昼間には軽井沢の名所を回ることを考えていました。経費は、食事や宿泊費、交通費は私たちが負担し、観光見学施設などは、その予算もないので、東松島の責任者の方と相談して、自己負担して頂くことになっていました。朝と夜は別荘で作って食べ、お昼は、簡単なお弁当を作る予定でいました。レストランなどで食事をする余裕など全くなく、考えもしていませんでした。ところが、昼間の観光めぐりに関しては、軽井沢の名所を知っている友人にコースを考えてもらっていたのですが、東松島の子供会の人たちに喜んでもらおうと友人の考えてくれたのは、軽井沢の自然や観光施設や温泉やレストランでの食事などを存分に楽しめる内 容のものでした。しかも東松島の人たちの負担は一切ないようにするというのです。私はその予定表を見て、これができたら本当に素晴らしいのだけれど・・・と思いましたが、それが成し遂げられるには、かなり多くの資金や奇跡が必要でした。妻と私は、始めちょっと無理ではないかと思いました。しかし結局二人で祈り、信仰を持って、そうした利用希望の施設や食事場所に、援助のお願いの電話を入れることにしたのでした。
そして主は、こうした信仰のステップを祝福して下さり、入園無料で施設を見学させて下さる方や、二日目、三日目それぞれの食事を提供して下さる方々に、出会わせて下さったのです。もちろん主の供給も、励ましですが、何と言っても、ぜひ協力したいと言って下さる方と出会えたことは、もっと素晴らしい主からのプレゼントだと思いました。協力したいと言って下さる方自身もとても喜んでおられました。主は被災に遭われた方々のために何かしてあげたい、と願っていた彼の心を御存知で、このような形でその機会を与えて下さったのかも知れません。
もし、自分たちができる範囲内に留まって、物事を進めていたとしたら、とても質素で、物足りない軽井沢キャンプになっていたことでしょう。主が出会わせたいと思っていた親切な方とも、出会うことなく、またお昼のお弁当作り(35人分)も大変だったことでしょう。それでも何とか、私たちの誠意は伝わり、それなりに楽しいものにはなるのかも知れません。しかし、いつでも差し伸べられている主の手を借りるなら、私達にはとてもしてあげられないようなことをすることができ、被災者の人たちに喜んでもらえるのです。そして、東松島の人たちは、軽井沢の人たちが、そんなにも暖かく自分たちを迎えて下さることを知ったら、どんなに嬉しく励まされることだろうと思います 。主がして下さることは本当に素晴らしいと思いました。
「わたしは主であって、あなたを癒す者である」と聖書にありますが、主ご自身が、傷ついた心を癒されるために、力をふるっておられるのを感じます。
そしてそのために、お祈りして下さった大勢の方々の祈りの力が形になって現われているのだと信じています。
まだ全てのリクエストが叶えられたわけではありませんが、私たちの必要全てを御存知である主は、最後まで面倒を見て下さることでしょう。
引き続き、すべての面で主が愛の御手を置いて下さり、この企画に携わる全ての人々の心が主の愛に触れるようにお祈りしていて下さい。皆さんのお祈りを心から感謝しています。
「主があなたの願いどおりにしてくださいますように。あなたのすべてのはかりごとを遂げさせてくださいますように。」(詩篇20:4)
「主によって喜びをなせ。主はあなたの心の願いをかなえられる。」(詩篇37:4)