確かなる主の保護を求めて

確かなる主の保護を求めて (2011年7月配信 ひとしずく503)

 一昨日、被災地の避難所に行った時に、皆さんに祈って頂いていることから来る、確かなる主の保護の力を感じました。実はあの日、大変なことになるところでした。

 奥松島の一つ目の避難所から、近くのもう一つの避難所に行く途中でのことでした。少し前から激しく雨が降り続いており、辺りは暗くなりかかっていました。私はその避難所に行くのは二度目だったので、海近くの知っている道を通っていました。途中、道路に水たまりができているようでしたが、4WDのやや車底の高い車だったので、そこを一気に走り抜けようとしました。しかしその時、ハッと気づいたのです。右側の方に、道路と海の境界線が無いことに。つまり、自分が水たまりだと思っていた所は、海水に浸っていた部分だったのです。よく見ると、目の前に続く道路は何十メートルも海面下になっており、その先で再び地上に現れていました。私は、「ヤバい!」と思って、すぐに車をバックさせました。車は少し海水に浸かりましたが、何とか車内に浸水することなく無事でした。そして別の道で避難所に着き、そこで地元の方に聞くと、その辺り一帯の土地は陥没していて、少し雨が降ると簡単に道路が海面下になってしまうということでした。もう少し気付くのが遅かったら命取りになるところでした。
激しい雨と暗くなり始めた見通しの悪い状況の中で、咄嗟に危険に気付くことができたのは、主の保護と祈って下さっていた方々のお蔭だと、つくづく感謝しました。

 私は先日のセミナーで取り上げた、20世紀最大の飛行機事故と言われる中で起きた奇跡の話を思い出しました。1977年、スペイン領カナリヤ諸島の中のテネリフェ空港で、パンナム機とオランダ航空機のジャンボジェット機二機が衝突しました。その事故で、オランダ航空機の乗客乗員は全員死亡、パンナム機はわずか57名が生き残っただけでした。奇跡はそのパンナム機に搭乗していたある男性に起きました。彼の母親は、彼が乗った飛行機が飛び立つ前から祈っていましたが、事故が起こっていたその最中にも、妙に胸騒ぎがして必死に祈っていたそうです。そして不思議なことが起こったのです。事故が起きた時、この男性は、周りの人たちと同じくジェット燃料を頭からか ぶっており、彼の周りにいた人たちは皆、爆発の火が引火して燃えていました。しかし何故か彼には一切火が燃え移らず、気が付くと飛行機の屋根の上に立っていたそうです。自分が、どうやってジャンボ機の天井に空いた穴から脱け出ることができたか、わからなかったそうです。とにかく、彼は、屋根から翼に降り、そして地面に降りたということです。彼にはその惨事の中、ずっと繰り返し、耳に聞こえていた言葉があったそうです。それは聖書の詩篇91篇でした。
「たとえ千人はあなたかのかたわらに倒れ、万人が右に倒れてもその災いはあなたに近づく事はない。」

 このように私達は思いがけない惨事に突如として見舞われることがあります。そして最近はその頻度が増しており、日常のほんの些細なところでもそれは起こり得ます。今回は私も全く予想もしていなかった惨事に遭うところでした。皆さんの祈りと主の保護がなかったらどのようなことになっていたことでしょう?このような状況の中で、私たちは益々、主の確かな保護を求めて、日々、互いのために取りなし祈り合わなければならないと痛感したのでした。
 
 「あなたが水の中を過ぎるとき、わたしはあなたと共におる。川の中を過ぎるとき、水はあなたの上にあふれることがない。あなたが火の中を行くとき、焼かれることもなく、炎もあなたに燃えつくことがない。」(イザヤ43:2)

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