十字架の死

12月10日 十字架の死–「愛のクリスマス・ストーリーⅠ」冊子の「終わりに」

 十字架は何を意味するのでしょうか? 死です。単に死だけではなく、処刑を意味します。人はみな、死を通過しますし、罪を抱えて生きています。罪のない人などいるでしょうか?つまり、皆、処刑に値する人であるのです。ここで、イエス・キリストの十字架の死が重要となってきます。彼は私たちの罪の処刑を代わりに受けて死んで下さったのです。

 イエスは、罪をおかさずに、地上の生涯を送られました。そして罪がないのに罪びとの死を遂げられたのです。

 これは、私やあなた、そして全世界の罪の身代わりとなるための死であり、全世界の罪のための処刑であったのです。

 イエス・キリストの十字架の死を見るとむごい、残酷、そんな罪のない人があんな死を遂げるなんてと、非常に複雑な気持ちになりますが、あがない、償い、身代わりという観点から見ると、非常にシンプルで、私たちが罪の罰から免れるための死であったのです。

 イエス・キリストの十字架の死を通して、世界や、また自分の人生を見る時、希望が与えられます。それは新しい世界への始まりです。私たちは、この方が、その十字架の死によって、私の罪の終わり、罰の終わり、古い人生の終わりをもたらして下さったのです。

 そこには、新しい人生の始まり、罪からの解放と自由、聖霊に導かれることの豊さと神の愛にあふれることが待っています。

 この地上における試練や痛みがもうないというわけではありません。しかしそれでさえも、日々十字架を担ぐという、豊かで新しい人生のために必要とされているものです。

 イエス様は、私たちもイエス様が歩まれた道を歩むようにと招いておられるのです。

それから、みんなの者に言われた、「だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う者は、それを救うであろう。 人が全世界をもうけても、自分自身を失いまたは損したら、なんの得になろうか。 (ルカ九章二三~二五節)

 

 また、イエス・キリストは、こう言われます「わたしは決してあなたを離れず、あなたを捨てない」(ヘブル十三章五節)。イエスは、あなたと共に、この地上の人生を歩んで下さいます。あなたも彼と共に歩んで下さい。素晴らしい、実り豊かな人生を主は用意して下さっています。

 もしまだ次の祈りを主にささげていないなら、どうかこの祈りをして下さい。そして一度祈ったら、あとはそれに生きて下さい。あなたは日々の信仰の歩みにおいて聖霊の支えを感じるようになるでしょう。

 「主イエス様、私の罪のために十字架に架けられて死んで下さったことを感謝します。罪深い(自分勝手で自己中心な、そして高ぶった)私をおゆるし下さい。そしてあなたがお約束して下さっている永遠の命を下さい。利己的な人生ではなく、あなたの歩まれたような人生を歩ませて下さい。私にはできません。ですから、私の心のうちにお招きします。復活されたあなたが私のうちに生きて下さい。そして助けぬしである聖霊を送って下さい。あなたの死によって、天のお父様の子、神の子として下さったことを感謝します。

 天のお父様、イエス様の身代わりの死を通して、あなたの子となれたことを感謝します。どうかあなたを愛し、また周りの人を愛するための力を与えて下さい。イエス・キリストのお名前でお祈りします。アーメン。」

 これを読んで下さって、ありがとうございます。

 私が頂いたイエス様の恵みと愛に少しでも触れて頂いたらうれしいです。

 どうか、あなたも聖書の学びを通してイエス様のことをもっと知って下さい。また聖書を共に学べる友が与えられますように、またたくさんのイエス様からの恵みと愛が注がれますように、あなたのためにお祈りします。

他の投稿もチェック

イエス・キリストの生涯-49

イエス・キリストの生涯-49 聖書の基本4 https://ichthys.com/4A-Christo.htm ロバート・D・ルギンビル博士著 キリストの七つの裁判<vi>: 5) ヘロデの前での裁判(ルカ23章8-12節):  主をヘロデのもとに送ることは、ピラトにとって完璧な解決策に思えたことでしょう。...

イエス・キリストの生涯-48

イエス・キリストの生涯-48 聖書の基本4 https://ichthys.com/4A-Christo.htm ロバート・D・ルギンビル博士著 キリストの七つの裁判<v>: 4) ピラトの前での裁判: 第一段階(マタイ27章11-14節; マルコ15章1b-5節; ルカ23章1-5節; ヨハネ18章28-30,31-34,34c-36,37-38節):  ローマ帝国の保護領であったユダヤでは、死刑の権限はローマ総督に委ねられていたため(ヨハネ18章31節)[1]、主をピラトの前に連れて行く必要がありました。...

イエス・キリストの生涯-47

イエス・キリストの生涯-47 聖書の基本4 https://ichthys.com/4A-Christo.htm ロバート・D・ルギンビル博士著 キリストの七つの裁判<iv>: . . . [モーセは]キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる富と考えた。それは、彼が報いを望み見ていたからである。(ヘブル11章26節)...