証しの喜び

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2023年11月14日

11月14日 証しの喜び (2011年11月)

証は、最高に素晴らしい体験だと思います。
人が、愛の神様を見出し、ついに自分の探し求めていた光に出会えて涙を流して喜んでいるのを見ることほど、嬉しく、また報われるものは、地上には他にないのではないかと思います。

 先日、火葬場の待合室にいた時、子供連れの若い夫婦らしき人がいました。彼らに話しかけると彼らは夫婦ではなく、お姉さんと弟さんの兄弟であることがわかりました。彼女は離婚して、中一と小三の子供さんを育てているということでした。
 私は、この女性はとても聖書の言葉に対して飢え渇いているのを感じました。そして、神様の与えてくださる試練について、聖書を開いて、彼女に次の節を読んでもらいました。

「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。」(第一コリント10章13節)

そしてその節について、一つずつ説明しました。自分たちとってとても大切な、おばあちゃんを失ったばかりのこの女性は、神様が、試練を送られる理由について、どうしても知りたい様子でした。彼女は「次から次へと試練続きで・・・」と言いました。「でも、あなたには、耐えられるし、必ず、それから逃れる道が用意されていると聖書にあります」と私が言うと「そうですか・・・そうなんですね。」と、彼女は目に涙を浮かべてうなずいていました。

この御言葉に対して、様々な試練を通過している人たちが、同じような反応をするのを、私は幾度も見てきました。阪神大震災の時もそうでした。自分の家族を失った人が、私たちと同じ救援物資配給のテントで働いていました。休憩の時、その聖書の箇所を教えたら、「もう一度読んでください」と何度もお願いされたものでした。その人も、この御言葉の約束にしがみついていました。

 話を元に戻しますが、私は彼女に、イエス様を心の中にお招きすることを勧めました。そばにいる中一の男の子も「オレも祈る」と言って、小三の弟にも祈るように言っていました。
 そのお母さんと子供たち、そして、そばにいたその女性の弟さんも、イエス様を受け入れる祈りをしました。彼女の顔は輝いていました。 彼らは、自分の愛するおばあちゃんとの別れの中で、その愛する人の魂を天に迎え入れて下さったイエス様のことを知りました。そのおばあちゃんは、イエス様を信じていました。彼らは、こうした証しの体験を通して、愛する人の心の深いところにある信仰の源を覗くことができ、彼ら自身も 新しい人生のスタートを切る事ができたのです。
 神様の言葉を証しするということは、何という素晴らしいことでしょう?  主と主の御言葉の素晴らしさを伝えるのは、誰でもできるのです。

 この話を書きながら、4、5年前にカンボジアで会ったあるベトナム人の女性のことを思い出しました。30歳前の美しい女性でした。彼女は南ベトナムからカンボジアに逃れてきたのだそうです。
 ベトナムから米軍が立ち去ってからは、南ベトナム人は、非常に苦しい生活が始まったそうです。アメリカの手下になって同朋に歯向かった者たちということなのでしょう。彼らはベトナムではやって行けなくなり、カンボジアに来ていたのです。しかし貧しいカンボジアでは、働き口が少なく、ましてベトナム人のための仕事はあまりないということでした。
 彼女は、宣教師に会って、イエス様を受け入れてから、自分の親族全ての人たちに証しをしたそうです。親族というと百人もいるのです。 本当にイエス様のために燃えていました。きっと外国人の私たちに会うために着てきたそのブラウスは、彼女の持っている内で一番良いものだったのでしょうが、襟にはほころびがありました。しかし彼女は、そんな他国での多くの苦しみや困難を乗り越えながらも、イエス様の証しに燃えていたのです。きっとイエス様はたくさんの慰め、恵みをもって彼女を日々支えて下さっていたに違いありません。こうした人のことを思うと、自分はまだまだ生ぬるに思えてしまいます。イエス様を見つけた時のあの喜びを、一人でも多くの人々に伝えるために、心に証の火が燃え続けますように!


 朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい。これは人の子があなたがたに与えるものである。父なる神は、人の子にそれをゆだねられたのである」。 (ヨハネ 6章27節)

そのとき、彼らに言われた、「収穫は多いが、働き人が少ない。だから、収穫の主に願って、その収穫のために働き人を送り出すようにしてもらいなさい。 (ルカ10章2節)

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