私の元に来なさい

十月二日 私の元に来なさい (ひとしずく六〇五) 次から次へと、押し寄せる仕事と人生の嵐の中で 翻弄される小舟のように思えるのかい? 私が舵をとってあげよう 私に信頼しなさい じきに、嵐が静まり、波は穏やかになるから  あなたにひとつお願いがある  この嵐が過ぎ去ったら  また小舟をこぎ出す前に しばらく 私と一緒にいてほしい 嵐の最中には あなたに語りかけたくても 話せないことがたくさんある だから凪になった時 静まって私の声に しばらく耳を傾けてほしい 人生の航海では 嵐以外にも、月や星の見えない真っ暗な夜も...

祈らないなら

十月一日 祈らないなら (二〇一一年 ひとしずく六〇四)  母親から、秋になったら来ないかと言われて、十一月の初めに実家の秋田に行くことを子供たちと話し合っていました。バイトをしている子達がいて、その都合上、家族の日程が揃わないので夏に行くのは難しかったのです。それで秋には何とか都合をつけ、皆で大根を採るのを助けに行こうかと思っていました。...