十月十二日 心をつくして
わたしのベストは、パーフェクトでないかもしれない。
いや、パーフェクトでありえるわけはない。
ただの砂粒、いや土のちりにすぎない者で、土に帰る者にすぎない。
しかし、全地全能の神であられる方が、このちりも造られた。
神の計り知れない知恵によって、このちりの塊が世界中のどこでもなく、ここに置かされている。
神の計り知れない知恵によって、このちりの塊が他のどの時代でもなく、今、ここにある。
神の測り知れない知恵は、創造者である神が、被造物であるわたしとつながりを持つと言って下さっている。いや、つながりどころか、わたしの中に住まわれると。
そのために、イエス・キリストが地上に送られ、あがないのわざを終えて下さった。
この主イエスは、毎日汗水流して、生計をどうやって立てていくか不安を持つ人々に語られた。
「明日のことを思い煩うな。明日のことは明日自身が思い煩うであろう。今日の苦労は今日一日だけで十分である」と。
だから、塵にすぎない私は、答えます。
「はい、今日この日、精一杯生きます。
今日一日どころか、今のことしか見えない私は、あなたの導きに信頼して進みます。
あなたが、この塵にすぎない者の心にお語りになる時、
ただすべてのことを知っておられるあなたに信頼して、たとえすべてを理解していなくても、『はい』と言うことができますように。
心を尽くして、思いを尽くし、力を尽くし、精神を尽くして、今日あなたの僕として生きさせて下さい。」
きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。 だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。 これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。
まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。
だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。
一日の苦労は、その日一日だけで十分である。 (マタイ六章三〇~三四節)
イエスは言われた、「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。 これがいちばん大切な、第一のいましめである。
第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。 (マタイニニ章三七~三九節)