三月二六日 今も生きている神、イエス・キリスト パート1
(二〇一三年 ひとしずく一二三四)
入院中の母親の心臓に問題があるということを知って、「では、祈って主に奇跡を求めよう」と弟に言ったところ、「僕は奇跡を信じないんだ」という答えが返ってきました。
私は、初め、自分の耳を疑いました。それが信仰を持っていない人ならともかく、聖書の神を信じている「エホバの証人」である弟の口から出てきたからです。その時には、それが彼らの教義なのか、それとも弟個人の信仰なのかはわかりませんでしたが、とてもショックなことでした。結局、母は、医師や弟たちの助言と母本人の意志により、手術を行うことになりました。そして皆さんのお祈りにより、良い医師にも恵まれ、手術は成功し、術後の回復も順調のようです。
手術をするという選択の内にも祈りに答えて、癒しの業をなさってくださる主に感謝しています。
ところで、私は弟が言った「奇跡は信じない」という言葉がずっと心に引っかかっていました。そして昨日、たまたまインターネットで、元エホバの証人のテスティモニーを見つけ、合点がいったのです。これはとても興味深いお話で、次のように書かれていました。
《 私は外の暗闇に連れて行かれた! 》
元 『エホバの証人』 信者 ヘイディー・コルテスの体験 (プエルトリコ)より引用
私は、「イエス・キリストは神ではなく、父なる神によって創造された者である」と彼らから教えられていました。私は、「死後に命は存在しない、まして、私が死ぬ時に体から離れるような、意識のある霊は存在しない」と教えられていました。
私は、「どんな奇跡のいやしも信じてはいけない」、「神が幻や夢を通して人々とコミュニケーションをなさると信じてもいけない」と教えられていました。 また私は、「どんないやしも、奇跡も、幻も、悪魔のわざだ」と教えられていました。
私はそういう教えにとても忠実で、二十六歳になるまでは、だれも私に異議を唱えることができませんでした。
神はその時、私がそれまで「エホバの証人」たちから教わって信じていた私の思い違いの世界を揺り動かしてくださったのです!
「帝王切開の手術」
一九七三年九月十二日、私は帝王切開の手術を受けようとしていました。手術室で、私の腹部の上にオレンジ色の液体が塗られ、麻酔の注射が打たれました。私は不思議な感覚を覚えました。私の体は硬直してきましたが、頭は覚めたままでした。私は自分の腹部が切開されようとしていることを認識しており、眠ってはいなかったのです! 私は意識があることを医師たちに知らせようとして体を動かしたり叫んだりしようとしましたが、どんなに努力してもむだでした。
医師たちが私の腹部を切開し始めた時、私は激痛を感じました。
突然、聞こえる声で、こう言うのが聞こえました。
「あなたに起ころうとしていることを見なさい!」
その瞬間、私は自分の肉体の中から引き出されました。そして気が付くと、私はその部屋の天井にいました。私はその場所から、私の胎から私の赤ちゃんが取り出されようとしているのを見ました。私は非常に悲しくなり、こう独り言を言いました。
「つまり、私の地上でのことは全部終わったということなのね」
私はその赤ちゃんをぜひ見たいと思いましたが、私の腕に抱くこともできませんでした。
「私はどうすればいいのかしら? 私の子どもたちは私のことを全部忘れてしまうわ」
それから私は上昇し始めました。私は、自分が堅固な体を持ってはいないことがわかりました。私は、何らかのエネルギーによる力によって高速で移動していました。まるで、円形運動のようにです。
けれども、私は意識がしっかりしており、どんな記憶力も備わっていました。私は自分が地球を離れ去ったこともわかりました。
私はどんどん上って行きました。気が付くと私は真っ暗な場所にいました。私はとてもとまどいました。私は質問をし始めました。
「ここは宇宙なの? 私はどこにいるの? 私はどこに行こうとしているの? 私はずっとここにいることになるの?」
「 拷問の苦しみの世界!」
突然、私は非常に不思議なものを感じ始めました。それは苦痛か拷問であるとしか、私には表現できません。私は激痛のようなものを感じ始めました。
私はそこから抜け出したいと思い、私の肉体に戻りたいと思いました。私はその拷問の苦しみに耐えられなかったのです。
私は肉体から抜け出る前に聞いた、あの耳に聞こえる声が言ったことを思い出しました。
「あなたに起ころうとしていることを見なさい!」
私は悲鳴を上げ始めました。
「お願いです、私にこのことが起きないようにしてください! 私が二度と地球に戻ることがないのは構いません。私が二度と私の子どもたちに会うことがないのは構いません。でも、私がずっとここにいるのは、受け入れることができません。できません。お願いです! 私にこのことが起きないようにしてください!」
それから、数々の声が同時にこう言うのが聞こえました。
「これはあなたが信じるようになるためです!」
私は叫んで言いました。 「私は全能の神を信じているだけです!」
私が感じていた拷問の苦しみは、止まりました。
それから私は高速で下り始めました。気が付くと、私はあの病室の天井に戻っていました。この時は、私の肉体は担架の上に横たわっていました。
一人の看護士が私の顔を軽くたたき、「ヘイディー、目を覚ましなさい!」と言うのが見えました。私が私の肉体のほうに下って近づいていく間も、彼女の顔がはっきり見えました。それから私は私の肉体の中にゆっくり落とされました。その看護士はまだ私の顔を軽くたたいて、私の名前を呼んでいました。
私が目を開けると、私の顔の真ん前に彼女がいました。私は彼女の目を見つめながら、こう思いました。
「私がたった今行ってきたばかりの所を、あなたにわかってもらえたらいいのに!」 <続>