「ひとしずく」ーーひと昔編
「今度の風邪はなかなかぬけないね」
洟をかんでいる母親に言うと「本当にそうだね。」と母は答えました。私も彼女の隣りに座りながら、テーブルの上に置かれているティッシュの箱から一枚引っ張り出して、洟をかみました。私は風邪をひいてもう二週間になります。
私は、どうしようかと迷っていることがありました。秋田に滞在している間に、岩手の被災地に行きたかったのです。いや、行くのが主の御心だとわかっていたのですが、問題はいつ行くかということでした。風邪をひいてしまったので、それが延ばし延ばしになり、気がつけば、もう東京に行く日が近づいてきていました。
しかし、祈りの掲示板に掲載して皆さんに祈っていただき大分元気になったのですが、咳がなかなか抜けないのです。
私は、治ってから行ったら良いのか、治らなくても行くべきなのかの、決断に迫られていました。また、雪が多いので、置いて行かなければならい家族のことも気がかりでした。 そして、祈っていた時、次のような言葉を受け取ったのでした。
「私は時に応じて力を与えるではないか?大勢の者たちが『行ったら、いやされた』(ルカ十七章十四節)を体験した。だからあなたも行きなさい。また、私はあなたがこれらの家族を見守り、世話するのを見た。私に任せなさい。私は彼らを世話するから。 あなたが永遠と、霊にフォーカスする時、つまり、あなたが私を第一に置く時、私は、決してあなたを離れずあなたを捨てない。あなたも、そしてあなたの家族も世話する。 それは聖霊の願いであり、私の心の願いだ。あなたは魂は永遠ということをどれだけ信じているか?
そして、地上に宝を積むのではなく、天に宝を積むということがどういうことか、知っているか?それはあなたの時間と労力を天国のため使うということだ。 蒔く者がいなくて、どうして、信じる者が生まれるだろうか?光を灯す者がいなくて、どうして闇に座する者が光を得るだろうか? あなたの福音伝道を私が祝福しないことがあるだろうか? 行きなさい。そうしたら、私はあなたと共に行こう。」
というわけで、私は岩手に行く決断をしました。そして、再度祈りの掲示板に祈りのリクエストを出し、皆さんにお祈りしていただきました。
するとその後、たちまちのうちに気分がよくなり、咳も殆どしなくなりました。
夜、トイレに起きた時、窓を開けてみると、月が綺麗に輝いていました。
主からの確証のように思えました。
・・・彼らは行く途中でいやされた。 (ルカ十七章十四節)
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今、岩手県の宮古にいます。今回は一人で来ています。どうか主が会わせたい人のところに私を導いて、実り豊かな時となるよう、お祈りしていてください。