命の美しさ

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2023年1月21日

 「ひとしずく」ーーひと昔編

なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えてみるがよい、働きもせず、つむぎもしない。しかしあなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。きょうは生えていて、あすは炉に投げいれられる野の草でさえ神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。(マタイ六章二八~三〇節)
 
この聖句の「栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」というところが、今まで私には、あまりよくわかりませんでした。
栄華をきわめた時のソロモンの方が、きっと一輪の花よりも、ずっときらびやかに着飾っていただろうと思えたからです。
 しかし、気づいたのです。
ソロモンが、まとっていたであろう、金の糸が織り込まれた衣装や、身につけていた、あらゆる宝石など、確かに光り輝いていたことでしょう。しかし、そこには命がないのです。神様が生かしておられる命がその衣装にみなぎったり宿ったりしているわけではないのです。
 それに対して、草花の美しさは、主に与えられた命の美しさで輝いています。命は神様の愛のしるしでもあります。
 だから、イエス様は、どんな豪華な衣をまとっていたソロモンでさえ、花の一つほどにも着飾っていなかったと言われたのだと思います。
そして、イエス様は、私たちにはそれ以上によくして下さらないことがあろうかと言われました。つまり神様は、一輪の花よりも、さらに美しい命の輝きによって、私たちを装って下さるのです。
 
 
わたしはあなたを愛のために造った
わたしのあなたに対する愛を知ってほしい
その深さ、その強さ、その細やかさ、その真実さを知ってほしい
わたしはあなたを深い水を通らせて
泳ぐことを学ばせ、
熱い火の中を通らせて
より純度の高い金にしようとしている
それらの思いがけない苦しみは、
あなたが聖なる喜びにあずかるためであり、
わたしが決してあなたを捨てないしるしでもある
わたしは、あなたを造ったゆえに、
わたしの聖なる性質に預からせようとしている
わたしはあなたの手をひいて、谷と山を通らせる。
わたしは、それらの体験を通して、
あなたをさらにわたしに似た者とし、
天のふるさとのために、あなたを備えたい
そしてこの地上に、あなたを通して
ますます天の光を反射させたい
 
一輪の野の花にさえ
他に類のない美しさを与え
他の生き物や人々にとっての祝福となるための計画がある
そのように、あなたの人生においても大いなる計画がある
花を開かせ実をならせて
大勢の祝福となり喜びとなり、助けとなるように世話をする
 
どうか、私を見上げ
喜びと賛美の声をあげてほしい
私の命の輝きによって
あなたを美しく装うのだから

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