クリスマス・それは愛

他の投稿もチェック

クリスマスの奇跡 -5

12月3日 疑い クリスマスの奇跡 パート五 (ひとしずく一三九四) 私は、毎日大学へ、そしてAさんは毎日職探しをしていました。といっても、いつも私が先に部屋を出るので、彼が本当に仕事を探していたかどうかはわかりませんが。 Aさんは優しいところもあり、ある日、みぞれが降ってきた時、ずぶぬれになって大学まで傘を届けに来てくれたこともありました。...

クリスマスの奇跡 -3

12月1日 Aさんのこと クリスマスの奇跡 パート三 (ひとしずく一三九二)   図書館のロビーのテーブルに向かい合って坐った彼は、なかなか言いにくそうでしたが、ついに一言、こう言いました。「食べ物がないんだ」 と。   私は「あ、おなかを空かしていたんですか?それなら、ここにジャガイモがありますから、私のアパートで食べましょうか?」と言いました。 すると彼は驚いた顔で「え、いいんですか?」と言うので、「ああ、いいですよ。じゃ、一緒に行きましょう。」と一緒に席を立ったのでした。     ...