神の本質<8>
神についての研究
(ichthys.comでオンラインでも入手可能)
ロバート・D・ルギンビル博士著
5. 神は愛です(申命記10章14-15節; イザヤ63章9節; エレミヤ31章3節; ヨハネ3章16節, 15章13節; ローマ5章6-8節, 8章38-39節; エペソ2章5-9節, 3章19節; テトス3章4-7節; 第一ヨハネ3章16節, 4章10節, 4章16-19節)。
愛さない者は、神を知らない。神は愛である。 (第一ヨハネ4章8節)
被造物に対する愛を持つことは、神の善性の自然な帰結です。神の本質的な善良さから、神は私たちを完全な愛で愛し、罪深い私たちを助けたいと願っておられます。しかし、その過程において神の聖性や正義を無視することなく、また(悪が示唆するように)私たちの罪を何の代償もなく赦すこともありません。ですから、神はご自身の性格を損なうことなく愛をもって私たちに手を差し伸べる方法を見つけなければなりませんでした。そして、神は唯一の御子を私たちのために与え、犠牲にされることによって、その方法を見出されました。恵みとは、聖書で神がイエス・キリストを通して私たちを罪から愛をもって贖う方針を指す言葉です。私たちは、主イエス・キリストを救い主として受け入れ、受け取ることで、神の愛と贖いの恵みを受け入れ、受け取ります。
6. 神は正しい方です(申命記32章4節; 詩篇7篇9節, 11篇7節, 33篇5節, 45篇7節, 89篇14節, 111篇7-8節, 119篇142節, 145篇7節後半; イザヤ30章18節, 42章1-4節, 61章8節; ヨハネ7章18節; ローマ3章4節,21-24節, 8章1-4節, 11章22節; 第二コリント5章21節; 第一ペテロ2章23-24節; 黙示録16章5節)。
被造物に対して正義を求めることは、神の聖性からすれば当然の結果です。神の本質的な聖性から、神は私たちを罪深い状態のまま正義によって断罪しなければなりません。しかし、その過程において神の善良さや愛を欠くことはなく、私たちを罪(悪)に委ねることもありません。神は、神の御性質を損なうことなく、私たちを義とみなす方法を見つけられました。そして、神は、その方法として、私たちのためにひとり子を賜り、そのひとり子を犠牲とされました。憐れみとは、イエス・キリストの死に基づいて私たちを正当に赦すという神のご計画の聖書における名称です。私たちは、主イエス・キリストを救い主として受け入れ、受け取ることで、神の憐れみによる義の提供を受け入れ、受け取ります。
<9>に続く